Android Wear アプリのテスト
以下の手順で、実デバイスあるいはエミュレーターの双方で互換性のある、Android Wear アプリのテストを簡単に作成できます。
前提条件
- adb のインストール:
Android Debug Bridge (adb) は、幅広い用途のコマンドライン ツールです。adb を使用すると、エミュレーターのインスタンスや接続した Android デバイスとやり取りすることができます。 - スマートフォンとの接続:
Android Wear アプリをスマートフォンにダウンロードし、ウォッチとスマートフォンをペアリングします。詳しくは以下を参照してください: https://support.google.com/androidwear#topic=6056405 - デバッグモードの有効化:
スマートフォンでは、”Developer Options” に移動し、”USB Debugging” を有効にします。ウォッチでは、”Developer Options” に移動し、”ADB Debugging” および “Debug over Bluetooth” を有効にします。 - 最後に、スマートフォンで Android Wear アプリケーションを開き、右上の Settings ボタンを押し、”Debugging over Bluetooth” を有効にします。ターゲットが接続中として表示されるはずです。
メモ
ターゲットに接続できない場合、スマートフォンとウォッチの両方を再起動してみてください。
はじめに
デバイスを USB でコンピューターに接続し、コマンドラインで “adb devices” と入力して adb を呼び出します。
以下のような出力があるはずです。
List of devices attached
08937p69d0518aac device
これは、スマートフォンがコンピューターに正常に接続されたことを意味します。次にウォッチも接続する必要があります。以下のコマンドを入力します。
adb forward tcp:6666 localabstract:/adb-hub
adb connect localhost:6666
メモ
ウォッチ側で接続を許可する必要があります。
もう一度 “adb devices” と入力します。localhost:6666 という新しいデバイスが表示されるはずです。
08937p69d0518aac device
localhost:6666 device
Android Wear アプリで、接続したホストとターゲットが表示されるはずです。
メモ
ホストとターゲットの接続は、必ずしも初回で成功するとは限りません。順序を変えて両方のデバイスを再起動してみてください。
これで、デバイスに接続し、アプリのインストルメントをおこない、テストを作成できます。
エミュレート デバイスでのオートメーション
以下では、Genymotion でエミュレートされたスマートフォンを、Google のウォッチ エミュレーターに接続する方法を説明します。
まず、Genymotion をダウンロードし、Android 4.3 以降で Genymotion エミュレーターを起動します。Google のウォッチ エミュレーターの場合、AVD Manager が必要です。
Android Studio を起動し、Tools > Android > AVD Manager に移動します。新規に Virtual Wear デバイスを作成し、起動します。
次に、Genymotion スマートフォンに Google Apps または Gapps をインストールします。Gapps の場合、Play Store もインストールされます。これは Wear App をダウンロードするために必要です。
https://opengapps.org/#downloadsection にアクセスし、エミュレーターに適した Gapps をダウンロードします。Genymotion に Gapps をインストールするには、この手順 に従ってください。
メモ
Genymotion エミュレーターで実行している場合、Gapps の動作が不安定になることがあります。
⇢ 前提条件 で説明している手順をおこない、⇢ はじめに で説明している手順で adb でデバイスのリストを表示します。
以下のような出力があるはずです。
List of devices attached
192.168.154.102:5555 device
これは、エミュレートされたスマートフォンがコンピューターに正常に接続されたことを意味します。次にウォッチも接続する必要があります。コマンドラインで以下のコマンドを入力します。
adb -s {genimotion_ip}:{genimotion_port} -d forward tcp:5601 tcp:5601
もう一度 “adb devices” コマンドを入力します。emulator-5600 という新しいデバイスが表示されるはずです。
これで、デバイスに接続し、アプリのインストルメントをおこない、テストを作成できます。