セルフヒーリング
セルフヒーリング機能は、テスト実行時の “Failed to find item” エラーの発生を減らします。セルフヒーリング機能は、オブジェクト認識により堅牢なレイヤーを追加することで、このエラーの発生を抑制し、メンテナンスのコストを押さえます。
セルフヒーリングの有効化
Ranorex 10.1.1 以降、セルフヒーリングはデフォルトで有効化されています。以下では、手動で有効化する場合の手順について説明します。
ツールバーから SETTINGS… をクリックします。
詳細 タブの RanoerXPath の設定 から、高度な設定… をクリックします。
メモ
RanoreXPathの設定については、Ranorex Studio のシステム詳細 > 設定 > 詳細設定 を参照してください。
パス生成の高度な設定ウィンドウで、RanoreXPath 生成モードのドロップダウンリストから Robust RanoreXPath (new) を選択します。
適用 と OK をクリックします。
テストの作成
セルフヒーリングオプションが導入される以前は、テスト実行時にオブジェクトの検出に失敗すると、テストログにエラーが表示され、テストに失敗したというステータスがレポートに表示されていました。これらのテストを再実行して完了させるためには、このエラーを解決する必要がありました。
セルフヒーリングオプションは、テストの実行中にオブジェクトが検出できない場合、そのオブジェクトに似た (あるいは最も近い) オブジェクトの検出を試みます。すべてのオブジェクトは、RanoreXPath で使用される属性に基づいてチェックされます。詳しくは、動的な UI 要素のマッピング を参照してください。
セルフヒーリングオプションを有効にした後、RECORD をクリックしてレコーディングを開始してください。
一通りの操作のレコーディングが完了したら、Validate をクリックします。
バリデーションが完了したら、Stop をクリックしてレコーディングを終了します。
リポジトリアイテムから ApplicationUnderTest を展開します。サブアイテムを選択し、プロパティを表示します。RobustPath プロパティが設定されていることが確認できます。
RUN をクリックし、レコーディングしたテストを実行します。セルフヒーリングオプションによって、テストが適切なオブジェクトを検出し、エラーで終了することなく実行されます。