Ranorex Recorder の設定
この章では、Ranorex Recorder を設定および構成するためのさまざまなオプションについて説明します。
全般の設定
設定ダイアログの ‘全般‘ タブからアクセスできる設定です。
Ranorex General settings – part I
‘Use Ensure Visible’ オプションをデフォルトで使用する: Ranorex ロールとして使用されている UI 要素を、オートメーション前に強制的に可視にするかを指定します。デフォルトでは、各リポジトリ アイテムに対してこの値が自動的に使用されます。
ユニーク ID での検索を有効にする (利用可能な場合): Web 要素を、その一意の ID によって識別するかを指定します。
可視デスクトップ境界内のマウス/ポインターの移動をチェック: マウス/ポインターが、表示されているデスクトップ境界の外へ移動しようとしている際に、例外をスローするを指定します。
RanoreXPath におけるテキストの最大長: RanoreXPath 内で使用される属性値の最大長を指定します。
検索処理のタイムアウト係数: テストケースがタイミングの振る舞いの違いによって失敗するのを防ぐために、指定された値ですべてのリポジトリ タイムアウト値を乗算します。これは、特に、異なるシステム環境でテストを実行する場合に役立ちます。
メモ
この値は、テスト スイートの実行時にテスト スイートのコマンド ライン引数を使用して設定することも、直接コード内で
Ranorex.Core.Configuration.Current.Adapter.TimeoutFactor
プロパティを使用して設定することもできます。
Ranorex General settings – part II
テクノロジー固有の制限に関する警告の抑制を元に戻す: テクノロジーの制限に関する警告ダイアログを非表示にするための ‘今後このダイアログを表示しない’ チェックボックスをリセットします。’警告設定を戻す’ をクリックすると、インストルメントされていないテクノロジーまたはアプリケーションに対して再び警告ダイアログが表示されるようになります。
“今後このダイアログボックスを表示しない” 設定を元に戻す: 他のすべての ‘今後このダイアログを表示しない’ チェックボックスをリセットします。
GDI キャプチャ設定…: 現在の GDI キャプチャ リストを変更するためのダイアログを開きます。
参照
GDI キャプチャについては、Ranorex Studio アドバンスト > Ranorex Spy > ⇢ GDI キャプチャ機能 を参照してください。
ライブラリを出力フォルダーにコピーする: テストのコンパイル/実行時に、Ranorex Studio ランタイム ライブラリを出力フォルダーにコピーするかを指定します。
ライセンス設定情報を格納: ローカル マシンで設定されているフローティング ライセンス設定情報をテストに格納するかを指定します。これには、ローカル マシンでソリューションを開き、フローティング ライセンスを設定する必要があります。
空文字を記号で表示する: レポートで、値に含まれる空文字を、記号に置換して表示します。
Ranorex General settings – part III
初期設定に戻す: すべての設定をデフォルトに戻します。
インポート…/エクスポート…: ユーザー設定を保存/ロードします。
適用: 設定の変更を適用します。
レコーダーの設定の概要
レコーダーの設定には、設定ダイアログからアクセスできます。ダイアログが開かれた場所に応じて、さまざまなオプションが利用可能です。Ranorex Studio のレコーダー ビュー(アクション テーブルの SETTINGS ボタン)から設定を開くと、レコーダーのデフォルト設定に加えて、現在のレコーディングの設定オプションが使用可能になります。
Recorder settings overview
現在のレコーディング: このタブには、現在のレコーディングのコード生成に関する設定が含まれています。このタブ内の設定はすべて、レコーディング内に保存されます。
レコーダーの初期設定: このタブでは、新しく作成されたすべてのレコーディングに適用されるデフォルト値が指定されています。
ヒント
現在のレコーディング タブの設定には、レコーディングの SETTINGS ボタンからのみアクセスできます。
レコーダーの初期設定
このタブでは、新しく作成されたレコーディングに適用される、グローバルなデフォルト値を指定できます。 設定は 3 つのセクションに分かれています。
レコーディング
Recorder default settings – part I
各ステップのスクリーンショットをキャプチャする: レコーディング中に現在のアクションのスクリーンショットを撮るかを指定します。
要素をハイライトする: レコーディング中の要素のハイライトを有効にするかを指定します。
レコーディング時の座標モード: 座標のレコーディング方法を指定します。以下のオプションが用意されています。
None: | アクションは常に、認識された要素の ‘中心’ (center) で実行されます。 |
Pixel: | 認識された要素内の相対座標が、ピクセル単位でレコーディングされます。 |
Proportional: | 認識された要素内の相対座標が、パーセント単位でレコーディングされます。 |
新しいアクションのタイミング
メモ
以下の設定は、新規に作成されたアクションのみに影響し、既存のアクションには影響しないことに注意してください。
Recorder default settings – part II
レコード済みのアクションにもこのタイミングを使用する: 有効にすると、以下の各設定のタイミングが、レコーディング済みのアクションで使用されます。
キー ストロークを最適化する: デフォルトで有効です。この設定により、レコードされるキー シーケンスが読み取りやすくなります。この設定は、英字アルファベット (A-Z) でのみ有効です。アクションのキー ストローク エディターで、有効/無効を切り替えることもできます。
無効 | 有効 |
{LShiftKey down} h {LShiftKey up} |
H |
{CAPITAL} hello |
HELLO |
helll {Back} o |
hello |
hello {Space} there |
hello there |
キー シーケンス分割間隔 (ms): この設定は、レコーディング中の 1 回のキー シーケンスにおけるキー プレス間の最大時間を指定します。この時間を過ぎると、そのシーケンスが複数のキー シーケンスに分割されます。
アクションあたりのマウス移動間隔 (ms): アクションに関連する UI オブジェクトまでマウスを移動させるのにかかる時間を指定します。
マウス/ポインター関連アクションの間隔 (ms): 手動で作成されるマウス アクションにかかる全時間を指定します。この設定の値は、レコーディング中にアクション時間を確定できない、あるいは、’レコード済みのアクションにもこのタイミングを使用する’ が有効になっている、手動で作成されたアクションでのみ考慮されます。
キーボード関連アクションの間隔 (ms): 手動で作成されるキーボード アクションにかかる全時間を指定します。この設定の値は、レコーディング中にアクション時間を確定できない、あるいは、’レコード済みのアクションにもこのタイミングを使用する’ が有効になっている、手動で作成されたアクションでのみ考慮されます。
コード生成
Recorder default settings – part III
レコーディング名前空間: 生成されるコードで使用される名前空間を指定します。
レコーディング クラス名: 生成されるコードで使用されるクラス名を指定します。
アイテム ロギングをデフォルトで使用する: アクション アイテムごとのデフォルトのロギング メッセージの表示のオン/オフを切り替えます。
リプレイ レポートを生成する: リプレイ中のレポートの生成のオン/オフを切り替えます。
無効な値の可能性があるプロパティに関する警告を表示する: 無効なプロパティの警告の表示のオン/オフを切り替えます。
現在のレコーディングの設定
このタブには、現在のレコーディングに関するコード生成のための設定が含まれています。 このタブ内のすべての設定は、対応するレコーディング内に保存されます。
Current recording setting – part I
説明: レコーディングで実行されるアクションの説明を記述します。
レコーディング名前空間: 生成されるコードで使用される名前空間を指定します。
レコーディング クラス名: 生成されるコードで使用されるクラス名を指定します。
リプレイ速度係数: 全体のリプレイ速度を、指定の係数で増減させます。
リプレイの繰り返し回数: 繰り返し回数を指定します。
レコーダー UI モード: レコーダー UI モードを指定すると、アクション テーブルで使用可能なアクションのセットが調整されます。(“Global”: すべてのアクション、”Desktop & Web”: モバイル アクションを除く、”Mobile”: マウス アクションとキーボード アクションを除く)
Current recording setting – part II
リプレイとコード生成でターボ モードを有効にする: レコーディングされたアクション間のディレイを、コード生成に含めるかを指定します。
リプレイ レポートを生成する: リプレイ中のレポートの生成のオン/オフを切り替えます。
アイテム ロギングをデフォルトで使用する: アクション アイテムごとのデフォルトのロギング メッセージの表示のオン/オフを切り替えます。