複数のリポジトリの管理
デフォルトでは、Ranorex Studio プロジェクトには、新しいレコーディングモジュールで自動的に使用される、1 つのリポジトリ ファイルが含まれています。モジュールが参照するすべてのリポジトリ アイテムを単一のリポジトリで管理できますが、複数のリポジトリを使用する利点もあります。この章では、これらの理由を説明し、複数のリポジトリを操作する方法について説明します。
スクリーンキャスト
以下のスクリーンキャストで、この章で説明している内容を確認できます。
複数のリポジトリを使用する理由
異なるユーザー インターフェースのテスト
テスト スイートに、Web アプリのテスト ケースと、クライアント アプリのユーザー インターフェースのテストが含まれているとします。この場合、2 つのリポジトリを使用することは理にかなっています。1 つはWeb アプリのリポジトリ アイテムを含み、もう 1 つはクライアント アプリのリポジトリ アイテムを含みます。単一のリポジトリで、両方のアプリのリポジトリ アイテムを単純なフォルダーで分離することもできますが、チームで作業している場合には、2 つのリポジトリを使用する方が便利です。
リポジトリのモジュール化
レコーディング モジュールとコード モジュールに似た方法で、リポジトリをモジュール化するのもよい案です。たとえば、メインメニュー、リボン、ツールバーを持つリッチクライアント アプリについて考えた場合、メインメニューの UI 要素をクリックする、小さくて再利用性の高いモジュールを作成するでしょう。
これらの再利用可能なモジュールはすべて、メインメニュー、メインツールバーなどの共通コントロールで動作します。したがって、これらの共有コントロールを表すリポジトリを用意することもよい案です。
同一プロジェクトの複数のテスター
プロジェクトで 1 人で作業している場合には、リポジトリは 1 つで十分な場合が多く、通常は問題になりません。しかし、他の人と作業する場合、競合が発生する可能性があります。これは、複数のリポジトリを使用することで回避できます。また、誰がリポジトリ アイテムの名前を変更するのか、誰がリポジトリを再構造化するのか、誰がリポジトリ アイテムを削除するのか、といったルールと責任を明確にしてください。
複雑さ
ユーザーの中には、数百万のリポジトリ アイテムを持つテストがあります。すべてのリポジトリ アイテムを 1 つのリポジトリに保存すると、リポジトリのファイル サイズはもちろんのこと、その管理が非常に難しくなります。テストが大きくなるにつれ、リポジトリ アイテムを異なるリポジトリに分割することで、メンテナンス性とパフォーマンスの維持をおこなえます。
新しいリポジトリの追加
Adding a new repository
Ranorex Studio のツールバーから、リポジトリの追加 ボタンをクリックします。
リポジトリのテンプレートが表示されます。
リポジトリの名前を入力します。
作成 をクリックします。
結果:
- 新しい空のリポジトリが追加されたことが、プロジェクト ビューで確認できます。
Added repository
新しく追加されたリポジトリ ファイル
デフォルトのリポジトリ
モジュールへのリポジトリの割り当て
リポジトリが複数ある場合には、それらを別々のレコーディング モジュールに割り当てることで、リポジトリのリポジトリ アイテムをレコーディングで使用できます。
現在割り当てられているリポジトリ
現在割り当てられているリポジトリは、レコーディング モジュールが開かれている際に、リポジトリ ツールバーに表示されます。
Current repository assignment
レコーディング モジュール Recording1.rxrec
リポジトリ IntroductionRepository
が割り当て
別のリポジトリの割り当て
リポジトリ ツールバーで、現在割り当てられているリポジトリをクリックします。
ドロップダウン メニューから、割り当てたいリポジトリをクリックします。
Assigning a different repository
現在割り当てられているリポジトリ: この例ではデフォルトのリポジトリ
他の利用可能なリポジトリ DatabaseTesting
レコーディング モジュールに、現在割り当てられているリポジトリのリポジトリ アイテムにリンクされているアクションが含まれている場合、これらのリポジトリ アイテムを新しく割り当てるリポジトリに転送することができます。