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標準のレポート

この章では、レポートの保存場所、その内容、読み方、設定の変更方法について学習します。

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スクリーンキャスト

以下のスクリーンキャストで、この章で説明している内容を確認できます。

Watch the screencast now

ファイル名と保存場所

ファイル名

レポートのファイル名は自動的に生成されます。ファイル名は、テストがレコーディング モジュールで実行されたか、テスト スイートから実行されたかによって変わります。

Automated report name
  • テスト スイートからの実行の場合、ファイル名はテスト スイート名で始まります。
  • レコーディング モジュールからの実行の場合、ファイル名はレコーディング モジュール名で始まります。
  • ファイル名の 2 番目の部分は、レポートが生成された日時の組み合わせです。
    • Test date = 21 February 2018 = 20180221
    • Test time = 07:08:36 PM = 070836
  • 日付と時刻はアンダースコアで区切られています。
  • ファイル名は、.rxlog (Ranorex Log) で終わります。

参照

レポートのファイル名はカスタマイズできます。詳しくは、Ranorex Studio のシステム詳細 > 設定 > ⇢ レポートの設定 を参照してください。

レポート ファイルの保存場所

プロジェクト ビューで、レポートは Reports フォルダーに保存されています。

Test report storage location

レポートには、2 つの異なる場所からアクセスできます。レイアウト ファイルとレポート データ ファイルを含む、オリジナルのレポートは、出力フォルダーの Reports フォルダーに格納されます。

プロジェクト フォルダーの Reports フォルダーには、オリジナルのレポートへのショートカットのみが配置され、レイアウト ファイルやレポート データ ファイルは配置されません。

これを説明した図が以下です。

Report files in default storage location

プロジェクト フォルダーの Reports フォルダー
プロジェクトの出力フォルダーの Reports フォルダー
レポートのレイアウト ファイル
オリジナルのレポート ファイルへのショートカット
オリジナルのレポート ファイルとレポート データ ファイル

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メモ

Ranorex Studio 9 以前のバージョンで作成されたソリューションの場合、上記とは若干動作が異なります。

レイアウト ファイル、レポート データ ファイルを含むオリジナルのレポートは、プロジェクトの出力フォルダーに直接格納され、Reports フォルダーには格納されません。

レポート ヘッダー

レポート ヘッダーには、さまざまなデータとテスト結果のサマリが表示されます。

Basic report data

Basic report data

テスト スイート名/レコーディング モジュール名

テストが実行されたテスト スイートまたはレコーディング モジュールの名前

システム データ/テスト データ
エラー/警告カウンター

レポートに 1 つ以上の警告がある場合には、以下のような橙色の通知が表示されます。

Error/warning counter in test report

Error/warning counter in test report

テスト結果

テスト結果サマリのパイ チャート

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メモ

このチャートでは、テスト ケースのみがカウントされます。スマート フォルダーはカウントされません。

Types of test report summary

成功したテスト

緑色のチャートは、すべてのテスト ケースが成功 (Success) したことを示します。

失敗したテスト

赤色のチャートは、すべてのテスト ケースが失敗 (Failed) したことを示します。

テスト サマリ

  • 成功 (Success)、失敗 (Failed)、ブロック (Blocked) を含むチャート
  • この例では、8 つのテスト ケースが含まれており、最初の 2 つのテスト ケースが成功、3 つ目のテスト ケースが失敗、残りの 5 つのテスト ケースの実行がブロックされてテストが中断されています。

詳細の確認

デフォルトでは、テスト ケース、スマート フォルダーなどの詳細は表示されていません。各項目名の横にある矢印をクリックすると、詳細が表示されます。

Expanding/collapsing report details

レポートの基本構造

レポートは、テスト実行に基づいたテスト スイートまたはレコーディング モジュールと同じ形で構造化されています。レポートに表示されているテスト スイート内の構成要素は、各テスト アクションです。設定されたレポート レベルしきい値を越えるすべてのアクションが、その実行順に表示されます。

Simple report structure

TestRun で設定したテスト スイートと同じ構造
Recording1 に含まれるアクションに関するすべてのレポート メッセージ

レポート コンテンツの詳細

Detailed report content structure

Time

デフォルトでは、このカラムには、テストの実行開始時間からの相対時間が表示されます。⇢ レポートの設定 から設定を変更できます。

Level

このカラムには、実行されたアクションのレポート レベルが表示されます。

Category

このカラムには、実行されたアクションの種類が表示されます。

Message

アクションの実行中に発生した事柄に関する詳細な情報が含まれたレポート メッセージが表示されます。

Example for a report message content

Report message stating that the key sequence ‘Harry’ was performed on a specific repository item.

失敗時には、2 つのスクリーンショットも表示されます。1 つは失敗発生時のもの、もう 1 つは失敗が発生する直前のものです。

Screenshots in report

失敗発生直前のスクリーンショット
失敗時のスクリーンショット

データ イテレーションの表示

データ駆動テストでは、データにバインドされたテスト ケースまたはスマート フォルダーは、データ ソースに応じて何回かのイテレーションを実行します。レポートでは、これらのイテレーションがそれぞれ表示されます。

Data iterations in reports

Data iterations in reports

データ イテレーション

  • データ イテレーションは、テスト コンテナーの横に、Rows: # ラベルで表示されます。
  • Rows # は、データ コンテナーがイテレーションされる回数を示します。1 行が 1 イテレーションになります。

データ行

  • 各データ行/イテレーションの表示です。

変数と値

  • イテレーションで使用された変数とその値です。
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メモ

  • データ ソース設定でマスクされたデータは、レポートでもマスクされます。
  • たとえば、年齢と性別がマスクされている場合、以下のように表示されます。
Masked report data

Masked report data

参照

データ イテレーションとデータのマスクについては、Ranorex Studio アドバンスト > ⇢ データ駆動型テスト を参照してください。

実行イテレーションの表示

テスト ケースまたはスマート フォルダーに、実行のイテレーションが設定されている場合、各イテレーションがレポートに表示されます。

Run iterations in test reports

Run iterations in test reports

  • 実行イテレーションは、テスト コンテナーの横に、Iterations: # および Run: # ラベルで表示されます。
  • Iterations: # は、データ コンテナーがイテレーションされる回数を示します。

参照

実行イテレーションについては、Ranorex Studio 基礎 > テスト スイート > ⇢ テストの実行 を参照してください。

メッセージのフィルター

レポートには、テスト コンテナー用とアクション メッセージ用の、2 つのフィルターがあります。

テスト コンテナーのフィルター

レポートの上部にあるチェックボックスを使用することで、テスト コンテナーの実行結果でフィルタリングできます。

Filtering report messages

Filtering report messages

Success: チェックしている場合、レポート レベル ‘Success’ のメッセージを表示します。
Failed: チェックしている場合、レポート レベル ‘Failure’ のメッセージを表示します。
Blocked: チェックしている場合、テスト実行をブロックされたテスト ケースを表示します。

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メモ

ブロックされたテスト ケース/スマート フォルダーは、その実行前にテストが中断されたか、条件分岐の条件が満たされなかったか、または TestRun 設定で選択されていなかったために、実行がおこなわれなかったものです。

アクション メッセージのフィルター

モジュール中のアクション メッセージを、レポート レベルによってフィルタリングできます。

Jump to item

レポート メッセージから、関連するアクションまたはテスト ケースに、直接ジャンプできます。

テスト コンテナーやレポート メッセージにマウス オーバーします。
右上に表示される Jump to item をクリックします。

Jump to item functionality

Jump to item ボタン
関連するアクションとリポジトリ アイテム

Open in Spy

Ranorex Studio 以外でレポートを開いている場合、Open in Spy ボタンが使用できます。ボタンをクリックすると、対応するアイテムを Ranorex Spy で開きます。

Open in Spy functionality

Open in Spy ボタン

ビデオ レポート

テスト実行時の状況を、動画で保存できます。この機能は、Ranorex Agent でも利用できます。

ビデオ レポートの有効化

ビデオ レポートは、デフォルトでは無効化されています。⇢ レポートの設定 から有効化できます。

レポートからのビデオ レポートの再生

レポートで、テスト ケースの横にある Play video をクリックすることで、対応する動画を再生できます。

ビデオ ディレクトリ

動画は、出力フォルダーの Reports フォルダーに保存されます。テスト実行ごとにフォルダーが作成されます。

出力フォルダーの Reports フォルダー
3 個のビデオ フォルダー

テスト実行中のレポート プレビュー

Ranorex は、テスト実行中にレポートを生成します。ユーザーは、テスト実行中にいつでも確認できます。これは、非常に長いテストを実行する場合に便利です。

  • Ranorex は、テストの実行が開始されるとすぐにレポートの生成を開始します。
  • 設定された間隔 (デフォルトは 30 秒) ごとに、レポートは自動保存されます。
  • レポート ファイルをダブルクリックすることで、生成中のレポートを開けます。
Progressive reporting

Progressive reporting with two notifications indicating that the test is still in progress.

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メモ

テスト実行中のマシンでレポートを開こうとすると、その操作によってテストが失敗する可能性が非常に高くなる点には注意してください。

レポートの設定

レポートの設定にアクセスするには、以下の手順でおこないます。

テスト スイート ビューで、テスト スイートを右クリックします。
プロパティ をクリックします。
レポート タブをクリックします。

Report settings

Report settings

参照

レポートの設定については、Ranorex Studio のシステム詳細 > 設定 > ⇢ レポートの設定 を参照してください。