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レコーディングの実行とデバッグ

この章では、レコーディングの実行方法とデバッグ方法について学習します。

ここでは、もっとも簡単なレコーディングの実行方法、記録されたアクションを次々と実行する方法にフォーカスします。より大規模なテスト自動化環境においては、テストの実行は、異なるユーザー データ、パラメーター、テストシナリオの組み合わせに基づいてのイテレーションを意味しますが、これについては、後の章で扱います。

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スクリーンキャスト

テストの実行とデバッグについては、以下のスクリーンキャストを参照してください。

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ターボ モードの有効化

デフォルトでは、Ranorex Studio は、アクション間の定義済みのディレイを使用して、テストの実行速度を制御します。ターボ モードを使用することで、このディレイをほぼゼロにすることで、再生速度を上げることができます。

レコーディングモジュール ツールバーで、ターボ モードをクリックすることで、有効/無効を切り替えできます。

Turbo mode button in Ranorex Recorder

Turbo mode button in Ranorex Recorder

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メモ

ターボ モードは、現在のレコーディング モジュール中のすべてのアクションに適用されます。

レコーディングモジュールの実行

このセクションでは、単一のレコーディングモジュールの実行方法について説明します。

Running a recording module

Running a recording module

レコーダー ビューで、RUN をクリックします。
実行が開始され、処理がおこなわれます。
実行が完了すると、テスト レポートが表示されます。

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ヒント

実行中はマウスやキーボードを操作しないようにしてください。テストが失敗する原因となります。

参照

テスト レポートの詳細については、Ranorex Studio 基礎 > ⇢ レポート を参照してください。

テスト ケースの実行

個々のレコーディングモジュールの実行は、通常、これらを編集またはデバッグするときにのみおこないます。テストは通常、テストスイート ビューに表示されるテスト ケースをベースに実行されます。テストスイートは、モジュール化およびテストケースの管理をおこなうための中心的な場所となります。

参照

テストスイートおよびその使用方法については、 Ranorex Studio 基礎 > ⇢ テストスイート を参照してください。

テストスイート ビューへの切り替え

テストスイート ビューへの切り替え方法は 2 つあります。

Switching to test suite view

Switching to test suite view

Ranorex Studio のツールバーで、テストスイートの表示をクリックします。
または、Introduction.rxtst (rxtst = Ranorex test suite file) タブをクリックします。

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ヒント

  • サンプルのテストスイート名は、テストプロジェクトと同じ名前 (Introduction) です。
  • このテストスイートには、TestCase というデフォルト名のテストケースが含まれています。
  • このテストケースには、Setup および Teardown 領域があります。
  • このテストケースには、Recording1 というデフォルト名のレコーディングモジュールが含まれています。
  • テストケース横のチェックボックスは、テスト実行時にこのテストケースが実行されることを示しています。

テスト ケースの実行

Running a test case

Running a test case

テストスイート ビューで RUN をクリックします。これにより、テストスイート全体が実行されます。この例では、テストスイートには一つのテストケースが含まれているため、このテストケースだけが実行されることになります。
実行が開始され、処理がおこなわれます。
実行が完了すると、テストレポートが表示されます。

Success test report

Test report showing a successful run

参照

レポートの詳細については、Ranorex Studio 基礎 > ⇢ レポート を参照してください。

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スクリーンキャスト

テスト実行時に表示されるプログレス ダイアログについては、以下のスクリーンキャストを参照してください。

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テストの一時停止/再開

テストの実行は、一時停止/再開することができます。これは例えば、テスト環境のセットアップが正しくおこなわれていないことに気づき、テストが失敗しないように、これを修正したい場合などに便利です。

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メモ

  • ビデオ レポートが有効化されている場合、テスト実行を一時停止しても、ビデオ レポートは一時停止されません。
  • テスト実行を一時停止し、Ranorex Studio 上でテストに変更を加えた場合、その変更はテスト実行に影響を与えません。
  • テスト実行を一時停止し、テスト対象アプリに変更を加えた場合には、その変更は、その後のテスト実行に影響を与えます。

テスト実行の一時停止/再開は以下の手順でおこないます。

End キーを押下し、一時停止/再開します。

テスト実行が一時停止されていることを示すラベル
End キーで一時停止/再開できることを説明しているセクション

グローバル実行ボタン

テストスイートを実行/停止するために、常にテストスイート ビューにいる必要はありません。Ranorex Studio ツールバーのグローバル実行ボタン/停止ボタンをクリックすることもできます。これらのボタンは、現在のビューに関係なく、常に表示されています。

Run & Stop shortcut buttons in Studio toolbar

Global run and stop buttons in the Studio toolbar

実行オプション

場合によっては、レコーディング全体を実行したくない場合や、以下で説明するような、プログラムのデバッグ実行のような形で実行したい場合があります。

レコーダー ビューに切り替えます。
アクションを選択し、右クリックメニューから実行方法を選択します。

Context menu on action item #4

Context menu on action #4

選択項目を実行

選択中のアクション (複数指定可) のみを実行します。

ここまで実行 (選択項目を除く)

アクション #1 から実行を開始し、選択しているアクションの上まで実行します。

ここから実行

選択中のアクションから実行を開始します。

ここから記録 (選択項目の後から)

レコーディングを開始し、選択中のアクションのその直下のアクションの間に、レコーディングしたアクションを追加します。

デバッグ – 失敗時に処理を継続

テストの実行中にエラーが発生した場合、デフォルトの動作としては、テストの実行が中断されます。場合によっては、実行を続行したい場合もあります。このような場合には、失敗時に処理を続行オプションが便利です。

参照

失敗時に処理を続行オプションは、アクションの概要の一部です。詳しくは、Ranorex Studio 基礎 > アクション > ⇢ アクションの管理 を参照してください。

デバッグ – ログ メッセージの挿入

テストが複雑な場合、特別なログ メッセージをレポートに追加すると便利です。

参照

ログ メッセージおよびテストレポートを制御するその他のオプションの詳細については、Ranorex Studio 基礎 > レポート > ⇢ アクションとレポート を参照してください。

デバッグ モードの有効化/無効化

Ranorex Studio には、プログラミング コード中にブレークポイントを設定することで動作する、専用のデバッグ モードが備わっています。専門的なトピックとなるため、ここでは簡単に説明します。

Ranorex Studio debug mode

Ranorex Studio debug mode

デバッグ モードの有効化/無効化
デバッグ モードを使用するためには、Ranorex Studio を管理者権限で起動する必要があります。管理者権限ではない場合、管理者権限での再起動を要求するプロンプトが表示されます。

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ヒント

デバッグ モードを使用すると、Ranorex Studio のパフォーマンスが約 30% 低下します。

参照

デバッグは専門的なトピックです。詳しくは、Ranorex Studio エキスパート > Ranorex Studio IDE > ⇢ デバッグ を参照してください。

サンプル ソリューションのダウンロード

サンプル ソリューションをダウンロードして、この章で説明した内容を確認することができます。

サンプル ソリューション

Theme: Run and debug recordings
Time: Less than 10min

Download sample file

インストール:

任意のフォルダーに解凍します。
Ranorex Studio を起動し、ソリューション ファイル Introduction.rxsln を開きます。

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ヒント

このサンプル ソリューションは、Ranorex Studio 8.0 以降で利用できます。8.2 以降を利用している場合には、ソリューションのアップグレードをおこなってください。