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Ranorex Coach

Ranorex Coach は、特定の動作(トリガー)を検出し、テストの設計におけるベスト プラクティスに従うための簡単なヒントを表示してくれます。

これらのヒントには、テストを改善するための TIPS が含まれており、将来的に遭遇する問題を回避するのに役立ちます。

このセクションでは、Coach の動作、特定のトリガーの有効化/無効化の方法、各トリガーの概要について説明します。

参照

テスト構造のデザインに関するベスト プラクティスについては、その他のトピックス > ⇢ テストの構造化 を参照してください。

Coach の有効化/無効化

Coach はデフォルトで有効化されています。すべての、あるいは特定のヒントを、無効化することができます。

Ranorex Studio で、ツール をクリックします。
オプション をクリックします。

Ranorex 通知 をクリックします。
Coach をクリックすると、すべてのヒントを有効化/無効化します。
特定のヒントをクリックすることで、個別に有効化/無効化できます。

Coach の動作

Coach は、トリガーを検出するとヒントを表示しますが、作業の邪魔にならずに役立つことを目指しています。

  • ファイルを保存/閉じるときに、トリガーをチェックしヒントを表示します。
  • 複数のトリガーが検出された場合には、そのうちの一つだけを表示します。
  • 表示されたヒントを閉じたあとは、再度ファイルを保存/閉じるまで、新しいヒントを表示しません。

Coach のヒントは、作業の邪魔にならないよう、Ranorex Studio の右下に小さなポップアップ ウィンドウとして表示されます。

ヒントを閉じてトリガーを無効化するには、今後このヒントを表示しない をクリックします。
ヒントを閉じるだけの場合には、閉じる をクリックします。

ヒントの内容
このヒントに関する説明

テスト スイートに関するヒント

ネストされた条件分岐/データソースの継承

トリガー: 複数のテスト コンテナーレベルでネストされた条件分岐/データソースの継承を含むテスト スイートがあります。
対応方法: シンプルな構造にしてください。条件分岐は慎重に使用し、ネストされたテスト コンテナーで複数のデータソースを使用することは避けてください。
参照: ⇢ 構成に関するベスト プラクティス

空のテスト コンテナー

トリガー: 空のテスト コンテナーが一つ以上あります。
対応方法: 空のテスト コンテナーにモジュールを配置するか、必要がない場合には削除してください。

Setup/Teardown 領域が設定されていないテスト ケース

トリガー: Setup/Teardown 領域が設定されていないテスト ケースが一つ以上あります。
対応方法: テスト ケースには、Setup/Teardown 領域を設定してください。
参照: ⇢ テスト スイートの構造

説明がないテスト コンテナー

トリガー: 説明がないテスト コンテナーが多数あります。
対応方法: すべてのテスト コンテナーに適切な説明を付けてください。

デフォルト名のデータソース

トリガー: デフォルト名が使用されているデータソースが一つ以上あります。(例: NewConnector)
対応方法: すべてのデータソースに適切な名前を付けてください。

TestRun の未使用

トリガー: 選択されていないテスト コンテナーがあるにも関わらず、TestRun が設定されていないテスト スイートが一つ以上あります。
対応方法: 実行するテスト コンテナーを切り替えて実行したい場合には、TestRun を設定してください。
参照: ⇢ テスト スイートの実行

レコーディング モジュールに関するヒント

空のレコーディング モジュール

トリガー: アクションが含まれていない、空のレコーディング モジュールが一つ以上あります。
対応方法: レコーディング モジュールにアクションを配置するか、必要がない場合には削除してください。

30 個以上のアクションが含まれるレコーディング モジュール

トリガー: 多数のアクションが含まれるレコーディング モジュールが一つ以上あります。
対応方法: レコーディング モジュールには、特定のタスクの実行に必要な最低限のアクションのみが含まれるようにしてください。

マージ可能な Key sequence アクションがあるレコーディング モジュール

トリガー: マージ可能な Key sequence アクションを含むレコーディング モジュールが一つ以上あります。
対応方法: 特定の文字列の入力が複数の Key sequence アクションに分かれているものはマージしてください。

入力値が読みにくい Key sequence アクション

トリガー: テキスト入力ではない値を含む Key sequence アクションが一つ以上あります。
対応方法: 必要がない入力値は削除するか、キーストロークの最適化オプションを有効にしてください。
参照: ⇢ アクションのリスト

レコーディング モジュール中の無効化されたアクション

トリガー: 無効化されているアクションが一つ以上あります。
対応方法: トラブルシューティングの場合を除き、無効化されているアクションを有効にするか、必要がない場合には削除してください。

リポジトリ アイテムとリンクされていないアクション

トリガー: リポジトリ アイテムとリンクされていないアクションが一つ以上あります。
対応方法: アクションをリポジトリ アイテムをリンクしてください。

直前に Delay アクションが配置されている Validation アクション

トリガー: 直前に Delay アクションが配置されている Validation アクションが一つ以上あります。
対応方法: Delay アクションの代わりに、Wait for アクションを使用してください。
参照: ⇢ アクションのリスト

絶対パスが指定されている Run application アクションn

トリガー: 絶対パスが指定されている Run application アクションが一つ以上あります。
対応方法: 相対パスを使用してください。

ネットワーク ドライブが指定されている Run application アクション

トリガー: ネットワーク ドライブが指定されている Run application アクションが一つ以上あります。
対応方法: ローカル ドライブを指す相対パスを使用してください。

Mouse down/up アクションの順序が逆のレコーディング モジュール

トリガー: Mouse down/up アクションの順序が逆になっているレコーディング モジュールが一つ以上あります。
対応方法: Mouse up/down アクションの順序を確認するか、代わりに Mouse click アクションを使用してください。

Mouse wheel アクションが含まれるレコーディング モジュール

トリガー: Mouse wheel アクションが含まれるレコーディング モジュールが一つ以上あります。
対応方法: Keyboard/Mouse アクションでは通常、自動的にスクロールがおこなわれます。うまく動作しない場合には、Invoke action の ‘EndureVIsible’ や ‘Focus’ を使用してみてください。または、リポジトリ アイテムの ‘Use Ensure Visible’ プロパティを ‘True’ に設定してください。
参照:

⇢ アクションのリスト

⇢ リポジトリ アイテムの管理

リポジトリに関するヒント

Search timeout が長すぎる/短すぎるリポジトリ アイテム

トリガー: 10s 以下または 5m 以上の Search timeout が設定されているリポジトリ アイテムが一つ以上あります。
対応方法: Search timeout を、10s ~ 5m の間に設定してください。多くの場合、30s が適切です。

ルート フォルダーでの変数の使用

トリガー: RanoreXPath 内で変数が使用されているルート フォルダーが一つ以上あります。
対応方法: ルート フォルダーのパスでは変数の使用を避けてください。