コレクションとメソッドの作成
この章では、ユーザー コード コレクションを作成し、他のユーザーがアクセスできるようにする方法について説明します。ユーザー コード コレクションによって、コーディング スキルを持たないメンバーも、ユーザー コード メソッドを利用することができます。
ユーザー コード コレクションは、論理的まとめられるユーザー コード メソッドのコレクションとして定義されます。このユーザー コード コレクションの集合が、ユーザー コード ライブラリを構成します。
新しいコレクションの作成
新しいコレクションは、以下の手順で作成します。
ファイル > 新規作成 > ファイル… をクリックします。
User code collection をクリックし、名前を入力します。
作成 をクリックします。
または、以下の手順でも作成できます。
Ranorex Studio ツールバーの、ユーザー コード コレクションの追加 ボタンをクリックし、保存場所を指定し、名前を入力します。
プロジェクト ビューの右クリック メニューから、追加 > 新しい項目… をクリックします。
ユーザー コード コレクションの構造
新しく作成されたユーザー コード コレクションは、以下の様な構造になっています。
必要なライブラリのインクルード
名前空間の定義
ユーザー コード コレクションのクラス定義。ユーザー コード メソッドを定義する場所です。
ユーザー コード コレクション ファイル
ユーザー コード コレクションは、プロジェクト ビューにファイルとしても表示されます。ソリューションに複数のユーザー コード コレクションを追加し、それらをフォルダーで整理できます。
Ranorex Studio で開かれているユーザー コード コレクション ファイル
プロジェクト ビューにおけるユーザー コード コレクション ファイル
ユーザー コード メソッドの追加
ユーザー コード コレクションは、ユーザー コード メソッドを追加することで初めて役に立ちます。これによって他のユーザーが、ユーザー コード コレクションに含まれるメソッドにアクセスできるようになります。
ユーザー コード メソッドは、以下の手順で作成します。
ユーザー コード コレクションのクラス定義で、メソッドを追加したい場所で右クリックします。
新しいメソッドの追加… をクリックします。
メソッド名を入力し、OK をクリックします。
メソッドのコンストラクターが挿入されます。
メモ
メソッドのコードは、右クリックした場所に挿入されます。メソッドが正しい位置、つまりクラス定義内に挿入されていることを必ず確認してください。
ユーザー コード メソッドの記述
Ranorex Studio は、コード スニペットを挿入するだけです。必要な処理を、適切なコメントとともに記述してください。
以下は、完成したユーザー コード メソッドの例です。
リポジトリのインスタンス化 (任意)
参照
コード モジュールでのリポジトリの使用方法については、Ranorex Studio エキスパート > コード モジュール > ⇢ リポジトリへのアクセス を参照してください。
メソッドの説明
この説明は、ライブラリでユーザー コード メソッドを選択したときに表示されます。この説明により、ユーザーはメソッドの機能を簡単に確認できるため、短くても意味のある説明を必ず追加してください。
カスタム コード
この例では、リポジトリ アイテム FirstName で表されるテキスト フィールドに、”John” が入力されています。
メモ
ユーザー コード コレクションのクラスでリポジトリをインスタンス化する代わりに、リポジトリをパラメータとしてメソッドに渡すこともできます。使用可能な引数の種類については、Ranorex Studio 基礎 > アクション > ⇢ ユーザー コード アクション を参照してください。