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Ranorex Agent

この章では、Ranorex Agent の概要、インストール方法および設定方法について説明します。

Ranorex Agent とは

Ranorex Agent は、リモート マシン上でのテスト実行を簡略化する、スタンドアローンのツールです。Agent はリモート マシンにインストールされ、ソース マシンにインストールされた Ranorex Studio からテストを受け取り、テスト レポートを返します。このようにして、Ranorex Studio から直接、リモート マシンでのテストを実行できます。

概要:

  • Agent は、物理マシンまたは仮想マシンにインストールできます。
  • 1 台のマシンに 1 つの Agent をインストールできます。
  • Agent はテストをキューし、1 つずつ実行します。
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メモ

Agent 経由でテストを実行するには、Runtime フローティング ライセンスが必要です。Agent が待機状態 (Idle) の時には、ライセンスは必要とせず、テストの実行時のみにリースします。Agent にデプロイするテスト実行ビルドに、⇢ ライセンス設定情報を追加する必要があります。Agent がライセンスをリースするために、Ranorex License Manager がインストールされているサーバーと、ネットワークで通信できる必要があります。

Agent にテストをデプロイおよび実行するには、以下の 2 つの方法があります

  • Ranorex Studio のリモート パッド経由。この画面で、すべての Agent の管理と、テストの実行がおこなえます。
  • コマンドライン インターフェース経由。

それぞれの方法についての詳細は、⇢ Agent によるリモート実行 を参照してください。

Agent のダウンロードとインストール

Ranorex Agent は、独立したインストーラー付きの、スタンドアローンのツールとして提供されています。Ranorex Studio のインストーラーには含まれていません。テストを実行したいリモート マシンごとに、個別にダウンロードおよびインストールする必要があります。

Ranorex Studio がインストールされているマシンで、Agent をダウンロードします。

Ranorex Studio のメニューで、表示 > リモート をクリックします。リモート パッドが開かれます。
Ranorex Agent の追加 をクリックします。
Ranorex Agent のダウンロード をクリックします。

Web ブラウザーで、Download Archive ページが開かれます。
使用している Ranorex Studio のバージョンをクリックし、Ranorex Remote Agent をダウンロードします。

リモート マシンへの Agent のインストールは、以下の手順でおこないます。

ダウンロードしたインストーラーを、任意のリモート マシンに転送します。
インストーラーを実行し、使用許諾契約に同意し、インストールをクリックします。
インストールの完了を待ちます。インストールが完了すると、Ranorex Agent が自動的に起動されます。

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メモ

Agent をインストールするマシンには、Ranorex Studio ライセンスを事前にインストールしておく必要はありません。ただし、デプロイするテスト実行ビルドに、ライセンス設定情報を追加する必要があります。Agent は、ネットワーク内の Ranorex License Manager から、有効なライセンスを自動的にリースします。

初回実行ウィザードの指示に従ってセットアップします。

Agent の起動

デフォルトでは、Agent は Windows の起動時に自動的に起動します。スタート メニューから手動で起動することもできます。

Agent は通常、システム トレイに最小化されて起動されます。

Agent の設定

Agent ウィンドウの右上にあるボタンをクリックすることで、設定メニューが開かれます。

Agent の表示名を変更します。
デフォルト名は MyAgent です。Agent の表示名は、Agent ウィンドウのタイトルバーや、Ranorex Studio のリモート パッドに表示されます。上の例では、Ranorex Agent という名前になっています。

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注意

表示名を変更した場合、Ranorex Studio のリモート パッドで、Agent の削除と再登録が必要になります。

Agent の表示名には、ユニークな名前を付けることをおすすめします。名前が重複している場合、リモート パッドやコマンドライン インターフェースでの Agent の指定が困難になります。

Agent のインストール ディレクトにある、RanorexAgentData フォルダーを開きます。ここに、Agent のログと設定が格納されます。
Windows 起動時に Agent を自動で起動します。
リモート デスクトップ接続が切断された場合でも、Windows のユーザー セッションをアクティブな状態でキープします。

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メモ

  • この設定により、リモート マシンでの重要なセキュリティ機能が無効化された状態になります。この機能を使用する場合には、リモート マシンに機密情報を格納しないことをおすすめします。
  • テスト実行中に RDP セッションを切断すると、リモート マシンの画面解像度が変更される場合があります。これにより、テストが失敗する可能性があります。
  • RDP 経由でのテスト実行については、⇢ トラブルシューティング と FAQ を参照してください。

Agent ウィンドウを常に最前面に表示します。
Agent を終了します。

Agent へのタグの追加

タグを使用すると、Agent をカテゴリー分けできます。これにより、特定の Agent だけでなく、1 つ以上の特定のタグを持つ Agent での実行をトリガーすることができます。これにより、負荷分散の効率が良くなり、特定のテストを特定のプロパティを持つマシンで確実に実行させることができるため、CI パイプライン上の Agent でテストがトリガーされる場合に便利です。

例:

  1. 5 つの Agent があり、そのうち 3 つに “midnight-job” というタグを付けています。他の 2 つにはタグを付けていません。
  2. 夜間実行のジョブを実行したいとします。コマンドラインから、”midnight-job” タグを指定して実行します。
  3. Ranorex Studio はこのタグを持つすべての Agent を検索し、その中からもっともジョブが少ない Agent でテストを実行します。
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メモ

タグを指定して Agent でテストを実行するには、コマンドライン引数を使用する必要があります。使用可能なコマンドライン引数については、⇢ コマンドライン実行 を参照してください。

Agent へのタグの追加は、以下の手順でおこないます。

Agent で、タグ をクリックします。
タグの追加 をクリックします。
タグを入力し、Enter を押下します。
追加したタグが表示されます。

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ヒント

  • 複数のタグを追加できます。
  • タグは、大文字/小文字を区別しません。