手動でのリモート実行
この章では、リモートのランタイム環境、つまり、Ranorex Studio がインストールされていないマシンで、テスト実行ビルドを手動で実行する方法について説明します。つまり、テスト実行ビルドをターゲット マシンに転送、実行し、レポートを取得する作業を手動でおこないます。
Ranorex Agent を使用することで、この一連の作業の大部分を簡略化できます。詳しくは、⇢ Ranorex Agent および ⇢ Agent によるリモート実行 を参照してください。
テスト実行ビルドのパッケージ化
リモート マシンでテスト実行ビルドを実行する前に、リモート マシンにコピーする必要があります。以下の手順でおこなうことをおすすめします。
テストが意図通りに構成され、リモート マシン上で実行可能と思われる状態であることを確認します。リモート マシンに Ranorex Studio をインストールしたり、コマンドライン引数を使用しない限り、リモート マシンにデプロイされたテストの構成を変更することはできません。
テストの動作に必要なファイルがすべてプロジェクトに含まれていて、出力フォルダーにコピーされるよう設定されていることを確認します。
⇢ テスト実行ビルドを作成します。
出力フォルダー (bindebug) に移動し、ビルドを ZIP アーカイブします。
ZIP ファイルをターゲット マシンにコピーし、解凍します。これでテストを実行できる状態になります。
テストの実行
テストは、リモート マシン上で直接実行することも、リモート デスクトップ接続 (例: Windows RDP) 経由で実行することもできます。基本的な流れは同じです。
リモート マシンに、テスト実行ビルドをデプロイして解凍します。
以下いずれかの方法でテストを実行します。
出力フォルダーで、テスト実行ファイル (<test name>.exe, この例では Introduction.exe など) をダブルクリックします。
⇢ コマンドライン インターフェース を開き、ここからテストを実行します。この方法の場合、コマンドライン引数によって、テスト実行をカスタマイズできます。
注意
ランタイム環境でのテスト実行には、少なくとも一つの Runtime フローティング ライセンスが必要です。 ⇢ ライセンス設定情報をテスト実行ビルドに追加する必要があります。
また、リモート マシンが必要なライセンスをリースできるよう、Ranorex License Manager がインストールされているネットワークと同じネットワークに接続されていることを確認ください。ライセンスをリースできない場合、コマンドライン インターフェースに以下のようなエラー メッセージが表示されます。
ライセンスを保有していない場合、リモート マシンでテストを実行するために、30 日間有効な Ranorex Studio の評価版をインストールすることもできます。
レポート
リモート テストを実行すると、Ranorex Studio でテストを実行した時と同じ方法でレポートが生成されます。レポート ファイルおよびレポート データ ファイルは、リモート マシン上の、テスト実行ビルドを配置しているフォルダー内の Reports フォルダーに生成されます。
レポート ファイルおよびレポート データ ファイル
Ranorex Studio がインストールされているマシンにレポートを移動することで閲覧できます。