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テスト実行ビルドの作成

このセクションでは、テスト実行ビルドの作成方法、および、Ranorex Studio ランタイム ライブラリ、ライセンス設定情報、および外部ファイルをビルドに含める方法について説明します。

テスト実行ビルドは、プラグラムのように実行できるテストの単純なビルドです。

テスト実行ビルドの作成

以下のいずれかを実行すると、Ranorex Studio はテスト実行ビルドを自動的に作成します。

RUN のクリック
ソリューションのビルド のクリック
プロジェクトのビルド のクリック

Ranorex Studio がテストをビルドする際、以下の図で示すように、基本的に必要なファイル群が、各プロジェクトの binDebug フォルダーにコピーされます。このフォルダーは、出力フォルダーと呼ばれます。出力フォルダーは、プロジェクト プロパティから変更することもできます。

プロジェクトのデフォルトの出力フォルダー
テストの実行ファイル
設定ファイル
モジュール グループ ファイルおよびテスト スイート ファイル
ライブラリおよびプロジェクト設定ファイル
出力フォルダーに手動で配置したオプションの外部ファイル。この例では、テスト対象アプリである Ranorex Studio Demo Application です。

Note icon

メモ

上図で示したテスト実行ビルドによって、Ranorex Studio が完全インストールされているマシンでテストが実行できます。しかしながらここでは、Ranorex Studio をインストールしていないランタイム環境でのテスト実行をおこないたいため、Ranorex Studio ランタイム ライブラリ、およびライセンス設定情報が必要になります。

Ranorex Studio ランタイム ライブラリの追加

ランタイム環境でテストを実行するには、Ranorex Studio ランタイム ライブラリを、テスト実行ビルドに追加する必要があります。これは設定から、ランタイム ライブラリの出力フォルダーへのコピーを有効にすることでおこないます。デフォルトでは無効になっています。

Ranorex Studio で設定を開きます。
全般 タブを選択します。
ライブラリを出力フォルダーにコピーする をチェックします。

これでテスト実行ビルドの作成時に、Ranorex Studio が出力フォルダーの Runtime フォルダーに、ランタイム ライブラリを自動的に配置します。

ライセンス設定情報の追加

ランタイム環境でテストを実行するには、ライセンス設定情報を、テスト実行ビルドに追加する必要があります。

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メモ

ランタイム環境でのテスト実行には、少なくとも一つの Runtime フローティング ライセンスが必要です。ライセンス設定情報を追加しない場合でもテストを実行することはできますが、これは、30 日間の評価版の期間でのみ可能です。ノードロック ライセンスのライセンス情報を使用して、ランタイム環境でテストを実行することはできません。

デフォルトでは、ライセンス設定情報はテスト実行ビルドには含まれません。以下の手順で設定をおこないます。

Ranorex Studio で設定を開きます。
全般 タブを選択します。
ライセンス設定情報を格納 をクリックします。

これでテスト実行ビルドの作成時に、Ranorex Studio が出力フォルダーに、ライセンス設定情報を自動的に配置します。

外部ファイルの追加

テスト実行ビルドに、外部ファイルを追加したい場合があるかもしれません。これには、まずはそれらのファイルをプロジェクトに追加してから、その後ビルドに追加するように構成する必要があります。

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メモ

外部ファイルは、例えば以下のようなファイルです。

  • テスト対象アプリや、その動作に必要なライブラリ
  • カスタム レポートで使用する、画像や HTML/CSS/XSL ファイル
  • データ駆動型テストで使用するデータ ソース

ここでは説明のため、テスト実行ビルドに Ranorex Studio Demo Application を追加します。まずはプロジェクトに追加する必要があります。

ファイルをプロジェクト フォルダーにコピーします。今回の例では、RxDemoApp.exe です。

プロジェクト ビューで追加したファイルを表示するため、更新 をクリックし、すべてのファイルの表示 をクリックします。

ファイルを選択し右クリックします。
プロジェクトに追加 をクリックします。

Note icon

メモ

ファイルを追加すると、ファイルのアイコンが透明のアイコンから色付きのアイコンに変更されます。また、右クリック メニューの、プロジェクトに追加 が、プロジェクトから除外 に変更されます。

ファイルをプロジェクトに追加できました。次は、テスト実行ビルドの作成時に、このファイルを出力フォルダーに追加するように設定します。

プロジェクト ビューでファイルを選択し、F4 を押下してプロパティを開きます。
Copy to output directory を、Always または PreserveNewest に設定します。

Never: このファイルを追加しません。
Always: このファイルを、ビルド作成時に毎回コピーします。
PreserveNewest: このファイルが、前回のビルドから変更されている場合のみコピーします。