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Agent によるリモート実行

この章では、Ranorex Agent 経由でリモート マシン上でのテスト実行ビルドの実行方法について説明します。Ranorex Agent のリモート パッドから、あるいは、コマンドライン インターフェースから手動で実行できます。まずリモート パッドからの実行方法について説明し、次に、コマンドライン インターフェースからの実行方法について説明します。

リモート パッド

リモート パッドは、ネットワーク内の Agent を管理し、テスト実行ビルドをデプロイして実行をおこなうための場所です。

Ranorex Studio でリモート パッドを開く方法は 2 つあります。

ツール バー で、リモート パッドのアイコンをクリック
メニュー バーで、表示 > リモート をクリック

Agent を追加していない場合、リモート パッドには上記のような画面が表示されます。

リモート パッドへの Agent の追加

リモート パッドから Agent を使用する前に、Agent を追加する必要があります。

Agent の追加は、以下の手順でおこないます。

リモート パッドで、Ranorex Agent の追加 をクリックします。
⇢ Agent のダウンロードとリモート マシンへのインストールをまだおこなっていない場合には、これを先におこないます。リモート マシンは、リモート パッドを使用するマシンと同じネットワークに配置する必要があります。
エージェントの管理… をクリックします。

Agent の一覧が表示されます。Agent の追加は、以下いずれかの方法でおこないます。

ネットワーク上の利用可能なエージェント から、追加したい Agent で 追加 をクリックします。
手動で追加 から、Agent がインストールされているリモート マシンの IP アドレスまたはホスト名を入力し、追加 をクリックします。

追加したら 戻る をクリックします。

追加された Agent がリストに表示されます。削除 をクリックするとリストから削除できます。リモート マシンから Agent がアンインストールされる訳ではありません。
Agent が追加されたことを示す緑色のメッセージ

リモート パッドのコントロール パネルでは、追加された Agent が待機状態 (Idle) で表示され、テスト実行に使用できる状態になっています。

リモート パッドのコントロール パネル

Agent へのテストのデプロイと実行をおこなうために、コントロール パネルを使用します。対象のソリューションを開いておく必要があります。

コントロール パネルは、以下のような構成になっています。

Agent の管理画面を開くボタンです。
テスト スイート/テスト シーケンス、および TestRun を選択します。テスト シーケンスを選択した場合には、TestRun は指定できません。テスト シーケンス内のそれぞれのテスト スイートは、Agent の横にある Run ボタンをクリックしたときにアクティブになる TestRun で実行されます。
追加した Agent を、各種属性 (タグ、名前、ホスト名など) で検索できます。属性情報は、Agent にマウス オーバーすることで確認できます。
リモート パッドに追加されたすべての Agent の一覧です。
Agent にマウス オーバーすると、Agent の属性情報を表示したツールチップが表示されます。

リモート パッドからの Agent でのテストの実行

Agent へのテストのデプロイと実行は、リモート パッドを使用することで簡単におこなえます。

テストのデプロイと実行は、以下の手順でおこないます。

任意のテスト スイートまたはテスト シーケンスを選択します。
テスト スイートを選択している場合には、TestRun を選択します。(テスト シーケンスの場合には、リモート パッドで Run ボタンをクリックした時に、テスト スイートでアクティブになっている TestRun が使用されます)
Run をクリックし、Agent にテストをデプロイして実行します。

テストを開始したマシンでは、引き続き作業をおこなえます。テストは、各 Agent がインストールされているリモート マシン上で実行されます。テストが開始されると、リモート パッドでテストの進行状況が確認できます。

Ranorex Studio はテスト実行ビルドを作成し、Agent マシンにデプロイしています。緑色のスタータス バーで進捗状況が表示されます。
Agent マシンでテスト実行が開始されました。スタータス メッセージに現在実行中のテスト コンテナーが表示されます。Run ボタンに表示されている時計のマークは、テストが実行中であることを示しています。Stop ボタンでいつでもテストを中止できます。
テスト実行が完了しました。
Agent は待機状態に戻ります。この Agent の実行履歴を表示するには、数字が表示されている一番右のボタンをクリックします。

数字のシンボルは、前回実行履歴を表示してから、何回のテスト実行が完了したのかを示しています。シンボルの色は、テスト実行のステータスを示しています。

緑色 = テスト実行が成功
赤色 = テスト実行で少なくとも 1 つのエラーが発生

Agent で複数のテストがキューされている場合には、Run ボタンの上に表示された青色の数字は、キュー内のどのテストが現在実行されているかを示します。

実行履歴

実行履歴には、Agent で実行されたテストに関する詳細情報が表示されます。

実行履歴は、以下の手順で開きます。

実行履歴の表示 ボタンをクリックします。

実行履歴をフィルターします。成功/失敗、TestRun、時間でフィルターできます。
実行されたテストを時系列で表示したリストです。
リストから実行履歴をクリックすると、詳細情報が表示されます。
左から、レポートの表示、Agent マシンからローカル マシンへレポートをダウンロード、選択中の履歴を削除、です。

Note icon

メモ

Agent の実行履歴には、この Agent で実行されたすべてのテストが表示されます。例えば、リモート パッドからだけではなく、コマンドライン インターフェースから実行されたものも含まれます。

コマンドラインからの Agent でのテストの実行

上記で説明したように、リモート パッドからテストを開始する以外にも、コマンドライン インターフェースを使用して、Agent にテストをデプロイして実行することもできます。これは、Agent ベースのテスト実行を、継続的インテグレーション プロセスに組み込むのに便利です。

参照

コマンドライン引数については、Ranorex Studio エキスパート > ランタイムおよびリモート実行 > ⇢ コマンドライン実行 を参照してください。

コマンドラインからの Agent でのテスト実行は、以下の手順でおこないます。

Ranorex Studio で、⇢ テスト実行ビルドを作成します。
ソース マシンでコマンドライン インターフェースを起動し、テスト実行ビルドがある出力フォルダーに移動します。
出力フォルダーにあるテスト実行ファイルを、コマンドライン引数 /agent:<agent-name> 付きで実行します。

Note icon

メモ

Agent 名の指定に誤りがある場合や、ネットワーク経由で Agent にアクセスできない場合には、ネットワークで利用可能な Agent のリストが表示されます。このリストは、コマンドライン引数 /agent:? を使用して表示することもできます。

Agent が見つかった場合、以下の処理が自動的におこなわれます。

  • 出力フォルダーが ZIP アーカイブされます。
  • この ZIP ファイルが Agent にデプロイされます。
  • Agent でテストが実行されます。
  • コマンドライン インターフェース上に、テスト実行の進捗状況が表示されます。

出力フォルダーが ZIP アーカイブされました。
Agent マシンでテスト実行が開始されました。
ローカル マシンにレポート ファイルがダウンロードされました。デフォルトでは、*.rxzlog (標準の Ranorex レポート) および *.junit.xml (JUnit 形式の Ranorex レポート) ファイルがダウンロードされます。

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ヒント

コマンドラインを使用してリモートテストを実行する場合、/artifacts コマンドを使用して、他の形式のファイルもローカルマシンにもダウンロードするよう、エージェントに指示することができます。詳しくは、ランタイム/リモート実行 > ⇢ コマンドライン実行 を参照してください。

すべての処理が完了しました。

Note icon

メモ

テスト実行の結果は、リモート パッドの実行履歴にも表示されます。