ReportToPDF
Ranorex Studio レポートを、PDF のような他のファイル形式に変換したい場合があるかと思います。⇢ 他のデータ形式への変換 のセクションで説明している方法で、手動で変換するのもひとつの方法ですが、変換を自動でおこないたい場合には、このモジュールを使用するのが便利です。
このモジュールは、レポートを自動で PDF 形式に変換します。デフォルトの設定で使用することもできますが、いくつかの設定をカスタマイズすることもできます。
デフォルト設定での利用
モジュールを、任意のテスト コンテナーに配置します。配置した位置より前の内容がレポートに含まれ、それ以降の内容はレポートに含まれません。
ヒント
通常は、テストの最後の Teardown セクションに配置することをおすすめします。これにより、すべての情報が PDF レポートに含まれるようになります。
メモ
テスト スイートの Data binding/iterations カラムに、5 個の変数がバインドされていないことを示すメッセージが表示されていることが分かります。デフォルト設定で使用する場合には、このメッセージは無視して構いません。これらの変数は、PDF の生成方法をカスタマイズする場合に使用します。
このモジュールを配置した状態でテストが完了すると、レポートの After Test Suite セクションに、PDF 生成結果が表示されます。
5 個の変数がバインドされていないことを示す警告メッセージ。このメッセージは無視して構いません。
After Test Suite セクションの、PDF が正常に生成されたことを示すメッセージ。Open PDF をクリックすると、PDF を開けます。
デフォルト設定で利用の場合、PDF ファイルは、ソリューションの出力フォルダーの Reports フォルダー配下に生成されます。
カスタム設定での利用
上記で説明したように、PDF の生成方法をカスタマイズするための、5 個の変数が定義されています。
これらの変数を使用してカスタマイズするには、これらの変数に指定する値を含むデータ ソース、または、パラメーターを作成する必要があります。その後、これらの値と、対応する変数をバインドします。
参照
データ ソース、パラメーター、データ バインディングについては、Ranorex Studio 基礎 > ⇢ データ駆動型テスト を参照してください。
各変数と、使用できる値について説明します。
PdfName
PDF レポートのファイル名です。
空の場合、ソリューション名、日付、時刻から構成される、デフォルト名が使用されます。
通常使用できる、レポート名のプレースホルダー (例: %T, %D. %M, %Y, など) は使用できません。
PdfDirectoryPath
PDF レポートを保存するフォルダー名です。空の場合、出力フォルダー配下のレポート フォルダーが使用されます。
Xml
PDF で使用する、XML スタイルシート (*.xsl) へのパスです。空の場合、出力フォルダーを検索します。
Details
PDF レポートに含める情報を指定します。none, failed, all (デフォルト) が指定できます。
DeleteRanorexReport
テスト完了後に、デフォルトのレポートを削除するかを指定します。true を指定した場合、デフォルトのレポートはテスト完了後に表示されますが、マシンのメモリーに保存されており、ディスクには保存されません。true, false (デフォルト) が指定できます。