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ロール (Role) と機能 (Capability)

UI 要素をトラッキングおよび識別する際、Ranorex Studio はまた、UI 要素を、その目的に従って分類し、状態を定義します。Ranorex Studio は、ロール (Role)、機能 (Capability)、特性 (Characteristic)、属性 (Attribute) といった概念で分類をおこないます。

Ranorex Studio は、最適な方法でこれらの分類を選択します。UI 要素を分類できない場合には、Unknown に分類します。

この章では、ロール (Role)、機能 (Capability)、特性 (Characteristic)、属性 (Attribute) といった分類の仕組み、および Ranorex Studio での確認方法について説明します。

UI 要素の分類のプロセス

Ranorex Studio は、UI 要素を分類し、ロール、機能などを割り当てる際に、所定の順序で処理をおこないます。これを示したものが以下の図です。

UI-element role & capability assignment

テクノロジーに依存しないロール

  • Ranorex Studio は最初に、UI 要素のロール (Role) を定義します。
  • ロールは、ユーザーが UI 要素とどのように対話するのかを定義します。
  • Ranorex Studio が適切なロールを見つけられない場合には、Unknown と設定されます。

ロール固有の特性

  • ロールに基づいて、Ranorex Studio は特性 (Characteristics) を導出します。
  • これらの特性には、UI 要素をより詳細に定義するための属性が含まれています。

属性

  • 各特性には、属性 (Attribute) があります。
  • 属性は、UI 要素をより詳細に定義するための値を持ちます。
  • 機能に含まれるものも含めると、600 を越える属性があります。

テクノロジー固有の機能

  • 開発者は、アプリケーションの UI を構築するために、1 つ以上のテクノロジーを使用します。
  • これらのテクノロジーには、UI 要素がどのような動作をするのかを定義した、さまざまな機能 (Capability) が含まれています。
  • UI 要素で使用されているテクノロジーに基づいて、Ranorex Studio は機能を導出します。
  • 機能には、UI 要素をより詳細に定義するための属性が含まれています。
  • 15 種に分類できる、約 150 個の機能があります。
  • テクノロジーの進化によって、いくつかの機能は古いものとなり、新しいものが追加されます。

属性

  • 各機能には、属性 (Attribute) があります。
  • 属性は、UI 要素をより詳細に定義するための値を持ちます。
  • 特性に含まれるものも含めると、600 を越える属性があります。

ロール (Role)

ロール (Role) は、ユーザーが UI 要素とどのように対話するのかを、つまり、UI 要素の目的を定義します。以下の図は、Ranorex Studio で定義されているロールの一覧です。これらのロールは、テクノロジーに依存するものではなく、一般的な UI 要素をカバーします。Unknown タイプは、Ranorex Studio が適切なロールを割り当てることができなかった場合に使用されます。

Technology-independent roles for UI-elements

ロール割り当ての例

割り当てられたロールの簡単な例として、リポジトリ アイテムの RanoreXPath を確認するか、Ranorex Spy のツリー ブラウザーで UI 要素を選択してください。

Example for assinged role to UI-element, part I

Role visible in repository item

テスト対象アプリの、性別選択のラジオ ボタン
対応するリポジトリ アイテム RdbFemale
RanoreXPath における、割り当てられたロール

Example for assinged role to UI-element, part II

Role visible in Spy

UI 要素に割り当てられたロールと、UI 要素の名前 (要素ツリーでの表示)
UI 要素に割り当てられたロールと、UI 要素の名前 (要素の詳細での表示)

ロール固有の特性

ロールに基づいて、Ranorex Studio は特性を導出します。特性には、UI 要素をより詳細に定義する属性が含まれます。特性の数と種類は、ロールによって異なります。以下の図は、RadioButton ロールの特性の例を示したものです。

Role-specific characteristics

General

  • このカテゴリー内の属性とアクションは、UI 要素から直接取得したものです。
  • このカテゴリーは、他のカテゴリーに由来する可能性がある属性とアクションをまとめたものです。

Layout

  • UI 要素のグラフィカル レイアウトを参照するすべての属性が含まれます。
  • このカテゴリーの属性は、テクノロジーには依存しません。

Dynamic

  • 開発者によって UI 要素の実装が拡張されている場合に、対応する属性がこのカテゴリーに含まれます。

Role attributes

  • 特定のロールのみに適用される属性が含まれます。
  • ロールの名前が使用されます。この例では、RadioButton です。

ロール固有の特性の確認

特性およびその属性は、Ranorex Spy の概要および詳細タブで確認できます。

Visibility of attributes/values in Ranorex Spy

属性の概要: UI 要素で現在使用可能で割り当てられている属性の概要を表示します。
属性の詳細: UI 要素の属性を詳細に表示、および編集が可能です。

テクノロジー固有の機能

上で説明したロール固有の特性とは別に、Ranorex Studio は、テクノロジー固有の機能も割り当てます。機能は、テクノロジーのカテゴリーで分類されます。以下の図は、カテゴリーの一覧とそれらに含まれる機能の数を示したものです。

Technology-specific capability categories

機能の割り当ての例

前述の例で使用した RadioButton を再度使用します。以下の図は、ラジオ ボタンの属性の概要の、Ranorex Spy での表示を表したものです。WinForms テクノロジーの一部である、4 つの属性を持つ Control 機能が割り当てられていることが確認できます。これは、テスト対象アプリが WinForms テクノロジーを使用して、ラジオ ボタンを実装しているためです。

Example for Control capability assignment

WinForms テクノロジーの一部である Caontrol 機能
この機能に含まれる 4 つの属性

すべての機能とその属性の確認

Ranorex Spy の 重み付けルールの編集… から、すべての機能と属性が確認できます。

Spy の概要タブで、重み付けルールの編集… をクリックします。
表示されたダイアログで、属性の一覧の表示… をクリックします。

Edit path weights... dialog in Ranorex Spy

機能と属性の一覧が表示されます。

Overview of capabilities and attributes

機能 (Capability)
属性 (Attribute)