トレース ログ
この章では、トレース ログの生成処理、Microsoft Excel で開いた場合の外観、ログ ファイルのヘッダーの意味について説明します。
トレース ログの生成
いずれかのトレーサーが有効な状態でテストを実行すると、Ranorex Studio は、設定した出力フォルダー (デフォルト: %MyDocuments%RanorexTraceLogs) に、CSV 形式の 4 つのファイルを生成します。
すべての Input トレーサーのログ
Misc トレーサーのログ
All トレーサーのログ
Repository トレーサーのログ
テスト実行中、Ranorex Studio は以下の処理をおこないます。
- 有効化されているトレーサーを確認し、そのログを書き込みます。
- より簡潔な形式で、All トレーサーのログを書き込みます。
例えば、Repository トレーサーが有効な場合、Ranorex Studio は Repository ログと All ログを書き込みます。他のログは空のままです。
トレーサーが有効な状態でテスト実行が開始されるたびに、ファイル名に新しいタイムスタンプが付いたログが生成されます。
トレース ログのオープン
Ranorex Studio は、カンマ区切りの CSV 形式でトレース ログを生成します。これらのログは、任意のプログラムで開くことができます。ここでは説明のため、Microsoft Excel を使用します。
通常、これらのプログラムでログを開くためには、特に設定は必要ありません。しかし、手動でインポートしたり、区切り文字の指定が必要な場合があります。
例えば、Microsoft Excel で開くと、すべてのデータが列 A に表示されてしまいます。
この場合、以下の手順をおこないます。
列 A 全体を選択します。
メニューから、データ > 区切り位置 をクリックします。
表示されたダイアログで、カンマやタブなどの区切り文字によってフィールドごとに区切られたデータ を選択し 次へ をクリック、区切り文字として カンマ をチェックし、完了 をクリックします。
トレース ログのヘッダー
ログは、ヘッダー付きの CSV ファイルで生成されます。ヘッダーは、収集された情報の種類を表します。ログの種類によってヘッダーは異なりますが、共通するヘッダーもあります。以下で、各ログのヘッダーについて説明します。
以下の 3 つのヘッダーは、すべてのログで共通です。
TimeStamp: イベント (例: リポジトリ アイテムの検索、アクションの実行、など) が開始されたタイムスタンプ
Module: イベントが発生したモジュール
TotalTime: イベントにかかった合計時間 (ms)
Repository
RepoItem
検索したリポジトリ アイテムの完全名
RepoItemId
検索したリポジトリ アイテムの ID
RepoItemPath
検索したリポジトリ アイテムの完全な RanoreXPath
EffectiveTimeout
リポジトリ アイテム の Effective timeout プロパティ (ms)
TimesSearched
Effective timeout 内に Ranorex Studio がリポジトリ アイテムの検索を試みた回数
LastSearchTime
検索の成功までにかかった時間 (ms)
Found
リポジトリ アイテムの検索に成功したかどうか (TRUE/FALSE)
MouseInput, KeyboardInput, AllInput
RepoItem
アクションの対象のリポジトリ アイテムの完全名
RepoItemId
アクションの対象のリポジトリ アイテムの ID
Device
アクションの対象のデバイス
InputType
アクションのタイプ
- Mouse の場合: click, move
- Keyboard の場合: sequence, press
その他のマウス/キーボード アクションは収集されません。
RepeatCount
アクションが実行された回数
NominalDuration
アクションの Duration プロパティ
Misc
EventType
発生したイベントのタイプ:
- fixed-delay: Delay アクション
- datasource-load: データ ソースのロード
- proc-start: Run application アクション
- wait-proc-close: Close application アクション
- screenshot-trace: テスト スイートのレポート タブにあるスクリーンショットのキャプチャ モードで設定されているスクリーンショット キャプチャ
- report-slow: 10 ms 以上かかっているレポート関連のイベント
- report-test-text-slow and report-test-data-slow: Ranorex Studio がレポート生成処理で busy になっており、パフォーマンス測定が一時中断
- other: Ranoerx Studio 以外のイベント (例: ユーザー コード アクション)
Details
EventType の詳細情報
All
TestContainer
イベントが発生したテスト コンテナー
EventType
発生したイベントのタイプ:
- fixed-delay: Delay アクション
- datasource-load: データ ソースのロード
- proc-start: Run application アクション
- wait-proc-close: Close application アクション
- screenshot-trace: テスト スイートのレポート タブにあるスクリーンショットのキャプチャ モードで設定されているスクリーンショット キャプチャ
- report-slow: 10 ms 以上かかっているレポート関連のイベント
- report-test-text-slow and report-test-data-slow: Ranorex Studio がレポート生成処理で busy になっており、パフォーマンス測定が一時中断
- other: Ranoerx Studio 以外のイベント (例: ユーザー コード アクション)
Details
EventType の詳細情報