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データの活用

ログ ファイルが生成されたら、そこに含まれている情報を評価します。テストのどの部分を改善することで効果が得られるかの分析に役立ちます。この章では、テストの実行時間が意図せず長くなってしまう、典型的な理由にフォーカスした評価の方法の例を、いくつか紹介します。

もちろん、すべてのシナリオを完全に網羅することはできませんが、ここで紹介する例によって、ログファイルに含まれる豊富な情報の活用方法についてのアイディアを得ることができるでしょう。

イベントにかかった時間の評価

イベントにかかった時間の評価は、どのイベント タイプの処理にもっとも時間がかかっているかを調べるのに便利です。

上記の例では、リポジトリ アイテムへのアクセスが、テスト実行時間の 50% を占め、マウス クリックとキーボード シーケンスが 30% を占めていることが分かります。ここでは、どのリポジトリ アイテムとアクションにもっとも時間がかかっているかを確認するために、Repository トレーサーと AllInput トレーサーを使用して、さらにテストを実行することをおすすめします。例えば、リポジトリ アイテムの RanoreXPath を調整することで、これらの時間を最適化できます。

Delay アクションが 12% を占めています。Delay を WaitFor アクションで置き換えられないかを確認することをおすすめします。WaitFor アクションを使用することで、一定量の時間を待つのではなく、最小限の時間を待つように最適化できます。

リポジトリ アイテムにかかった時間の評価

リポジトリ ログを使用することで、どのリポジトリ アイテムの検索に時間がかかっているのかを評価できます。このログにより、どのリポジトリ アイテムを確認すべきか (例えば、RanoreXPath を変更すべきか) が分かります。

テスト コンテナー/モジュールにかかった時間の評価

特定のテスト コンテナーやモジュールの実行にかかっている時間も、有用な測定基準です。テストで実行に時間がかかっている場所を確認し、テスト ケースやモジュールから、不要なモジュールやアクションを取り除くなどの改善をおこなえます。