メンテナンス モード
メンテナンス モードを使用することで、テストの実行中に特定のエラーをキャッチして解決することができます。その後、レポートからテスト スイートにその変更を適用できます。これにより、エラーの調査と修正のためにテスト全体を実行する必要がなくなり、時間の節約がおこなえます。
メンテナンス モードの有効化
ビルド > 構成 から、Debug が有効化されていることを確認してください。このオプションは通常、デフォルトで有効化されています。また、デバッグの有効化 とは別の設定である点に注意してください。
テスト スイート ビューにあるスイッチで、メンテナンス モードをアクティブにします。この状態でテストを実行すると、メンテナンス モードで実行されます。テスト スイート ビューを閉じて再度開くと、メンテナンス モードはオフになります。
メモ
Ranorex Agent では、メンテナンス モードでテストを実行できません。
エラーのキャッチと解決
メンテナンス モードがアクティブの場合、Ranorex 固有のエラーをキャッチし、テストの実行を一時中断します。エラーの種類に応じて、さまざまなダイアログが表示されます。
常に利用可能なオプション
レポートを開く | レポートを開きます。 |
エラーのまま続行 |
テスト コンテナーに設定された ⇢ エラー処理 の設定に従って、テスト実行を続行します。 |
テスト実行を中断 | テストの実行を中断します。 |
Element not found
このダイアログは、リポジトリ アイテムが見つからない場合に表示されます。関連するエラー メッセージと、対象の要素の RanoreXPath が表示されます。
編集してリトライ をクリックすると、Ranorex Spy が起動されます。要素を再度トラッキングしたり、パスを編集したりできます。Spy で変更を適用すると、更新されたパスを使用して、再度実行がおこなわれます。
リトライ をクリックして変更を加えずに再度実行をおこなうこともできます。これは、パスが正しいにも関わらず、検索タイムアウトが短すぎたり、テスト対象アプリが正しい状態に遷移していないなどで、要素が見つからなかったと考えられる場合に便利です。
Validation failed
このダイアログは、値をバリデーションできなかった場合に表示されます。期待する値と実際の値を含む、バリデーションのエラー メッセージが表示されます。
ドロップダウン メニューから、期待する値 (1 番目の選択肢) と実際の値 (2 番目の選択肢) が選択できます。実際の値を選択し、適用してリトライ をクリックすることで、この値を使用して再度実行をおこないます。
メモ
イメージ バリデーションは、メンテナンス モードでは解決できません。この場合、以下のような汎用ダイアログが表示されます。
汎用ダイアログ
このダイアログは、メンテナンス モードでは解決できない、Ranorex Studio 関連のエラーが発生した場合に表示されます。Spy で確認 をクリックして、影響する要素を Spy で確認します。これは、エラーの原因を調査するのに役立ちます。
修正の適用
メンテナンス モードで発生したエラーが解決され、テストが正常に実行されたら、おこなった修正を、レポートからテスト スイートに適用できます。
レポートでは、メンテナンス モードで発生したイベントは特殊なアイコンで表示されます。
レポート項目を展開して詳細を確認します。緑色のチェックマークが付いたメンテナンス モードのイベントを確認し、マウス オーバーすると、テスト スイートに修正を適用するメニューが表示されます。
メモ
変数やデータ バインディングの修正は、自動的には適用できません。これらは手動で修正する必要があります。これは、バリデーションと RanoreXPath の両方の場合に共通です。