Welcome to the new Ranorex Support Portal

イメージベース テストの基礎

前のセクションで、オブジェクト指向アプローチで UI 要素を正しく識別できない例を取り上げました。このセクションでは、この問題を解決するための、イメージベース テストの基礎について説明します。

イメージベース アプローチ

前のセクションで、以下のテストをおこなおうとしました。

Ranorex Studio Demo Application のカレンダー ビューで、3 個の異なる日付 (24,25,26) をクリックします。月が変わっても、引き続き同じ日付がクリックされるようにします。

Demo Application を起動し、Image-based automation タブをクリックします。
Ranorex Studio で、ソリューション ウィザードを使用して、新しいデスクトップ ソリューションを作成し、Recording1 を開きます。
Recording1 のレコーディング モジュール ビューで、RECORD をクリックします。

Image-based test example preparation

イメージベース レコーディング

Demo Application のカレンダーで、イメージベース アプローチを使用して、連続した 3 つの日付のマウス クリックをレコーディングします。

イメージベース レコーディングが有効化されていることを確認してください。
3 つの日付、24, 25, 26 をクリックし、レコーディングを終了します。
アクション テーブルには、3 個のアクションが表示されます。

Recording calendar dates in image-based automation mode
Note icon

メモ

イメージベース レコーディングが有効化されていると、以下の図のように、Ranorex Recorder は UI 要素を、紫色 (オブジェクト指向レコーディング時) ではなく、緑色の枠で囲います。

Green UI-element detection frame during image-based automation

紫色の枠: オブジェクト指向 レコーディング時
緑色の枠: イメージベース レコーディング時

テストの実行

テストを実行すると、以下のような結果になるはずです。

  • レコーディングしたカレンダーの日付は正しく認識されています。
  • レポート上の各クリック アクションは、カレンダーの正しい日付に対応しています。

つまりこの時点では、テストの結果は、オブジェクト指向テストの場合と同じです。

Test result in image-based automation mode

テスト条件の変更

ここで、テストを作成してから数ヶ月後にテストを実行したとします。これは、カレンダーの表示が別の月に変わっていることを意味します。この場合の、イメージベース テストでの結果を確認してみましょう。

Demo Application のカレンダーで、日付の 24, 25, 26 が、レコーディングした時とは異なる位置になるような、別の月に変更します。

Changed calendar view

テストを実行し、結果を確認します。

Image-based test result with changed test conditions
  • テストはエラーなしで実行され、レポート上も成功しています。
  • 日付の位置が変わったにもかかわらず、Ranorex Studio は日付を正しく認識できています。
  • オブジェクト指向テストで発生した問題を、イメージベース テストでは解決できています。