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データ バインディング

変数を定義し、データ ソースのテスト ケースへの割り当てが完了したので、これらを接続する準備が整いました。これはデータ バインディングと呼ばれます。

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スクリーンキャスト

以下のスクリーンキャストで、この章で説明している内容を確認できます。

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初期状態

以下の図は、テスト データが割り当てられたテスト ケースと、テスト モジュール内で定義された、まだバインディングがおこなわれていない変数の、初期状態を示しています。

Initial situation for variable binding

テスト ケースに割り当てられた、 8 つの行を持つテスト データ myCSVData
5 つのレコーディング モジュールにある、まだバインディングされていない 6 つの変数

データ バインディングへのアクセス

以下のいずれかの手順をおこないます。

テスト コンテナーの右クリック メニューから、データ バインディング をクリックします。
バインディングされていない変数をダブルクリックします。

Accessing data binding

データ バインディング ダイアログ

以下の項目が表示された、データ バインディング ダイアログが開かれます。

Data binding dialog

データ バインディング タブ
割り当てられているテスト ソースで利用可能なデータ カラムのリスト
バインディングで利用可能な定義済み変数を含む、複数のドロップダウン メニュー
自動バインド については、この章の最後で説明します。
データ カラムとモジュール変数のバインディングをすべて解除します。

データと変数のバインド

データと変数のバインドは、データ カラムごとにおこないます。

FirstName カラムの場合:

対象のデータ カラムの、モジュール変数のドロップダウンを開きます。
データをバインドする変数をチェックします。この例では、InsertName.txtFirstName です。

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メモ

データ バインディング ダイアログにおける変数名は、変数が定義されているモジュールと実際の名前の前に、$ を付けずに組み合わせたものです。InsertName.txtFirstName の場合、InsertName がレコーディング モジュールであり、その後にピリオドがあり、txtFirstName が実際の変数名です。

Binding variables - part I

LastName カラムの場合:

対象のデータ カラムの、モジュール変数のドロップダウンを開きます。
データをバインドする変数をチェックします。この例では、InsertName.txtLastName です。

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メモ

バインドされていないの変数のみが表示されます。FirstName カラムを既にバインドしているため、InsertName.txtFirstName は既に FirstName カラムにバインドしているため、表示されません。

Binding variables - part II

残りのカラム/変数についても、同様に設定します。

結果

Finished variable binding

割り当てられているテスト ソースで利用可能なデータ カラムのリス
バインドされている変数のリスト

テスト スイート ビューの表示

Resulting test suite view with bound variables

テスト ケースに割り当てられた、8 つのデータ行を持つデータ ソース myCSVData
5 つのレコーディング モジュールにある、バインド済みの 6 つの変数

データ駆動型テストの設定はこれで完了です。次の章では、それを実行してレポートを入手します。

データ バインディング パッドでのステータス表示

データ バインディング パッドで、テスト コンテナーに設定されているデータ バインディングの状態を確認することができます。

データ バインディング パッドには、ツールバーの データ バインディングの表示 をクリックし、テスト スイートでノードを選択選択することでアクセスできます。

データ バインディング パッドに、選択したノードに関するデータ バインディングの情報が表示されます。

データ ソースにバインドされている変数の表示
パラメーターにバインドされている変数の表示

自動バインド

このオプションは、すべての変数を、同じ名前のデータ ソースのデータ カラム、またはパラメーターにバインドします。

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ヒント

自動バインドできるように、変数とデータ ソースを設計してください。最初に任意の変数を作成し、次にデータ バインディング ダイアログで Simple data source を自動生成するのが簡単です。

Auto-bind function

自動バインドは、以下の場所で使用できます。

  • データ バインディング ダイアログ
  • データ バインディング パッド
  • 自動バインド可能な変数を持つモジュールを、追加または移動しようとした時に表示されるメッセージ
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メモ

データ バインディング パッドまたはメッセージ ダイアログから、変数を自動バインドしようとした時に、変数名がデータ ソースとパラメーターの両方に一致する場合には、パラメーターに自動バインドされます。

データ バインディング パッドからの自動バインド

以下の手順でおこないます。

テスト スイートから、バインドされていない、自動バインド可能な変数を選択します。
データ バインディング パッドで、自動バインド をクリックします。

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ヒント

テスト スイート ノードを選択して自動バインドをクリックすると、テスト スイート中のすべての自動バインド可能な変数が、一度でバインドされます。

メッセージ ダイアログからの自動バインド

自動バインド可能な変数を持つモジュールを追加または移動しようとすると、変数を自動バインドするかどうかを確認するメッセージがポップアップされます。このソリューションでは今後この設定を適用する をチェックすると、このソリューションではこれ以降も選択した設定をおこないます。

モジュール グループでのデータ バインディング

モジュール グループでのデータ バインディングは、テスト コンテナーでおこなうものとは若干挙動が異なります。

まず、モジュール グループ内のレコーディング モジュールで使用されている変数は、テスト スイート ビューに表示されません。モジュール グループ ビューでのみ確認できます。

InsertData スマート フォルダー配下に配置されている InsertName モジュール グループ
バインドされていない 1 個の変数をそれぞれ持つ、2 個のレコーディング モジュールを含むモジュール グループ
これらの変数はテスト スイート ビューでは表示されず、使用できません。これらの変数はカプセル化されており、モジュール グループでのみ確認できます。

モジュール グループ内の変数をデータにバインド

これらのカプセル化された変数が、テスト スイートで表示されてデータにバインドできるようにするため、最初に、これらの変数をモジュール グループ変数にバインドする必要があります。モジュール グループ変数は、モジュール グループからテスト コンテナーへのブリッジとして機能します。

変数のモジュール グループ変数へのバインドは、以下の手順でおこないます。

モジュール グループ ビューで、モジュール グループを右クリックします。
データ バインディング… をクリックします。

各レコーディング モジュール変数に対応するモジュール グループ変数を追加し、それぞれバインドします。
レコーディング モジュール変数と固定値をバインドすることもできます。この場合には、変数はテスト スイート ビューには表示されず使用できなくなりますが、値にバインドされます。

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ヒント

固定値はレポートに表示されません。これは、レポートを確認するすべての人が見るべきではない値を変数にバインドするのに便利です。

結果

モジュール グループ変数を介することで、データ バインディング パッドで確認できるようになった変数
他の変数と同様に、テスト コンテナーのデータ ソースおよびパラメーターへバインドできるようになった変数