インポート/エクスポートと同期
ここでは、インポート/エクスポート、および、同期について説明します。
はじめに、以下の図で、インポート/エクスポートによって、Ranorex Studio と TestRail 間の要素がどのようにマッピングされるかを確認してください。
Ranorex Studio | Direction | TestRail |
---|---|---|
Solution | Project | |
Project with test suite | Test suite | |
Test case | Case | |
Smart folder outside a test case | Section | |
Smart folder inside a test case | Step | |
Module | Step |
インポート
インポートによって、TestRail プロジェクトのテスト スイートを、Ranorex Studio のソリューションにインポートできます。
Ranorex Studio の TestRail 連携ウィザードでインポートを選択し続行をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
テスト スイートをインポートするには:
インポートする TestRail プロジェクトを選択します。
すべてのテスト スイートをインポート、または、選択したテスト スイートをインポートを選択します。後者の場合には、対象のテスト スイートを選択します。
Ranorex Studio プロジェクトで使用するプログラミング言語を選択します。
インポートをクリックします。
メモ
- すべてのタイプの TestRail プロジェクトがインポートできます。
- Ranorex Studio は、Automation Type が Ranorex に設定されている TestRail のテスト ケースのみをインポートします。その他のテスト ケースは無視されます。
- Ranorex Studio は、TestRail プロジェクトおよびテスト ケースの構造を、初回のインポート時にのみ作成します。以降は、⇢ 特定の変更のみが同期 されます。
- Step はインポートされません。
エクスポート
エクスポートによって、Ranorex ソリューションのテスト スイートを、TestRail のプロジェクトにエクスポートできます。
Ranorex Studio の TestRail 連携ウィザードでエクスポートを選択し続行をクリックすると、以下のような画面が表示されます。
テスト スイートをエクスポートするには:
エクスポート先の TestRail プロジェクトを選択します。新規または既存のプロジェクトを選択できます。新規プロジェクトの場合、Ranorex Studio は、Ranoerx ソリューションの名前を使用して、TestRail 上に新規のプロジェクトを自動的に作成します。
すべてのテスト スイートをインポート、または、選択したテスト スイートをインポートを選択します。後者の場合には、対象のテスト スイートを選択します。
エクスポートをクリックします。
メモ
- 複数の Ranorex テスト スイートを、単一の TestRail テスト スイート プロジェクト (Single repository および Single repository with baseline) にエクスポートすることはできません。TestRail プロジェクトを、複数のテスト スイート (multiple test suites) に変更するか、単一のテスト スイートのみで構成される Ranorex ソリューションを作成しなおす必要があります。
- Ranorex ソリューション、TestRail で複数のテスト スイートとして作成されます。Ranorex の各テスト スイートは、TestRail のテスト スイートとして再作成されます。
- Ranorex Studio は、Ranorex ソリューションおよびテスト ケースの構造を、初回のエクスポート時にのみ作成します。以降は、⇢ 特定の変更のみが同期 されます。
- モジュールは、Step としてエクスポートされます。
インポート/エクスポート後
TestRail プロジェクトのインポート/エクスポートが完了すると、Ranorex ソリューションが TestRail と接続されます。
- ソリューション内の接続済みの要素 (テスト スイート、テスト スイート内のテスト ケース/スマート フォルダー) には、TestRail アイコンが表示されます。テスト ケース/スマート フォルダーの説明の部分にもアイコンが表示され、ダブルクリックすることで、TestRail の該当ケースに移動します。
- Ranorex ソリューションに、TestRail 同期ファイルが作成されます。
- 同期機能が使用可能になります。
- 他の TestRail プロジェクトへのインポート/エクスポートはできません。新しい Ranorex ソリューションを作成するか、⇢ 現在のソリューションと TestRail との接続情報を削除 する必要があります。
TestRail 同期ファイル – TestRail.trsd
TestRail 同期ファイルには、Ranorex ソリューションと TestRail プロジェクト間の接続に関するすべての情報が記載されています。インポート/エクスポート後に作成され、ソリューションの Solution Items フォルダーに格納されます。
同期
テストをインポート/エクスポートすると、Ranorex Studio のツールバーに、同期ボタンが表示されます。
クリックすると同期が開始されます。現在接続中のテスト スイートのインポート/エクスポートを実行して、Ranorex および TestRail でおこなわれた変更を適用します。
同期される変更
- 新しいアイテムの追加
- スマート フォルダーとテスト ケースの変換 (TestRail に新しいケースが追加されます)
同期されない変更
- アイテムの削除 (ただし、Ranorex、TestRail いずれかでテスト ケースを削除すると、同期によってそれらの接続が解除され、TestRail では Automation Type が空に設定されます)
- アイテムの移動
- アイテムの名前の変更
Ranorex と TestRail は、異なる目的を達成するために異なる構造が必要とされるため、これらの変更を同期させないことで、作業やコラボレーションをより容易にします。
インポート/エクスポート、同期を使用するタイミング
インポート/エクスポートを使用するとき
- Ranorex/TestRail のいずれかからもう一方へ、初めてデータを転送したいとき
- 同じ TestRail プロジェクトまたは Ranorex ソリューションから、テスト スイートを追加したいとき
同期を使用するとき
- Ranorex/TestRail のいずれかでおこなわれた変更にともない、インポート/エクスポート済みのテスト スイートを更新したいとき
TestRail との接続情報の削除
TestRail との接続情報は、以下のような方法で削除できます。
- ツール > TestRail 連携 > TestRail との接続の解除
- プロジェクト ビューで、TestRail.trsd を削除
- Windows エクスプローラーで、ソリューション フォルダーにある TestRail.trsd を削除
TestRail communication error – invalid option
このエラーは、TestRail の必須カスタム フィールドにデフォルト値が設定されていない状態で、エクスポートまたは同期を実行した場合に発生します。
このエラーへの対応方法は2つあります。
方法 1: TestRail でカスタム フィールドを編集する
この方法は、この TestRail インスタンスと連携するすべてのユーザーで発生するエラーを解決します。しかしながら、カスタム フィールドを編集するための権限が必要です。
TestRail で対象のフィールドを探し、適切なデフォルト値を設定します。
Ranorex Studio でエクスポート/同期を実行します。
方法 2: TestRail同期ファイルを編集する
カスタム フィールドが編集できない、あるいは編集したくない場合には、別の方法として、TestRail.trsd 同期ファイルの、該当フィールドの値を編集する方法があります。この方法は、当該マシンで発生するエラーのみを解決します。他のマシンでは依然としてエラーが発生します。
プロジェクト ビューの Solution Items フォルダーにある、TestRail.trsd ファイルをダブルクリックします。
エラー メッセージが示しているカスタム フィールドを探します。
該当カスタム フィールドの Value パラメーターを適切な値に変更します。
ソリューションを保存し、エクスポート/同期を実行します。
メモ
エクスポート/同期を実行した際、ファイルに変更が加えられていることを通知するメッセージが表示されますが、これは無視して構いません。