WPF プラグイン
Ranorex 7.0 より、改善された新しい WPF プラグインが導入されました。このプラグインは、従来よりも簡潔な要素ツリーと、より論理的な RanoreXPath を生成し、テストの信頼性と堅牢性を高めます。そのため、すべての新しいプロジェクトで、改善された WPF プラグインを使用することをおすすめします。新規に作成したソリューションでは、改善された WPF プラグインがデフォルトで使用されます。
以前のバージョンの WPF プラグインを使用する既存のプロジェクトは Ranorex 7.0 でも動作します。Ranorex は以下の情報に基づいて適切なプラグインを自動的に有効化します。
- ソリューションが WPF 要素を含む
- ソリューション設定が存在する
- Ranorex 7.0 を新規インストールした、あるいは既存のインストールからアップグレードした
まとめると、以下の表のようになります。以降のセクションで詳しく説明します。
既存のソリューション | 新規ソリューション | ||
---|---|---|---|
ソリューション設定あり | ソリューション設定なし | ||
新規インストール |
|||
WPF 要素あり | ソリューション設定を使用、 変更なし |
ソリューション設定を作成、 デフォルト設定でレガシープラグインを使用 |
n/a |
WPF 要素なし | ソリューション設定と改善されたプラグインを使用 | 現行のローカル設定と改善されたプラグインを使用 | 改善されたプラグインを使用 |
アップグレード |
|||
WPF 要素あり | ソリューション設定を使用、 変更なし |
ソリューション設定を作成、 デフォルト設定でレガシープラグインを使用 |
n/a |
WPF 要素なし | ソリューション設定と改善されたプラグインを使用 | 現行のローカル設定と改善されたプラグインを使用 | 改善されたプラグインを使用 |
ローカル設定: ローカル マシンに格納された ⇢ ユーザー設定とソリューション設定
ソリューション設定: ソリューションに保存されたソリューション設定
レガシープラグイン: 以前のバージョンの Ranorex 用の WPF プラグイン
表の見方:
Ranorex 7.0 の “新規インストール” を実行し、”WPF 要素あり” かつ “ソリューション設定あり” のソリューションを開いた場合、Ranorex は “既存のソリューション設定” を使用し、変更はおこないません。
新規インストールの場合
新規にソリューションを作成する場合、改善されたプラグインがデフォルトで有効化されます。
以前のバージョンの Ranorex で作成された既存のソリューションを開く場合、リポジトリがスキャンされて WPF 要素が検索されます。
WPF 要素が見つかった場合
- ソリューション設定が存在する場合: 変更はありません。既存のソリューション設定が適用されます。
- ソリューション設定が存在しない場合: Ranorex はソリューション設定を自動生成します。以前のバージョン用のレガシーな WPF プラグインがデフォルト設定で有効化されます。
WPF 要素が見つからなかった場合
- ソリューション設定が存在する場合: 改善された WPF プラグインが有効化されます。他の既存設定はすべて適用されます。
- ソリューション設定が存在しない場合: 改善された WPF プラグインが有効化されます。現在のローカル設定が適用されます。
既存のインストールからのアップグレードの場合
既存のインストールからアップグレードした場合、Ranorex 7.0 は正しい WPF 設定を判断するために 2 種類のローカル設定ファイルを使用します。1 つは以前のバージョン用の古いローカル設定ファイルです。Ranorex 6 であればファイル名は RanorexConfig6.xml です。もう 1 つは、初めて Ranorex 7.0 を起動したときに作成されるファイルです。このファイルは、古いローカル設定ファイルをコピーして RanorexConfig7.xml にファイル名を変更したものであり、改善された WPF プラグインをデフォルトで使用するよう設定されています。
新規にソリューションを作成する場合、RanorexConfig7.xml が使用され、改善された WPF プラグインがデフォルトで有効化されます。
以前のバージョンの Ranorex で作成された既存のソリューションを開く場合、リポジトリがスキャンされて WPF 要素が検索されます。
WPF 要素が見つかった場合
- ソリューション設定が存在する場合: 変更はありません。既存のソリューション設定が適用されます。T
- ソリューション設定が存在しない場合: Ranorex はソリューション設定を自動生成します。レガシーの WPF プラグインが有効化され、古いローカル設定ファイル (例えば RanorexConfig6.xml) からの設定がソリューション設定に適用されます。
WPF 要素が見つからなかった場合
- ソリューション設定が存在する場合: 改善された WPF プラグインが有効化されます。他の既存の設定はすべて適用されます。
- ソリューション設定が存在しない場合: 改善された WPF プラグインが有効化されます。現行のローカル設定が適用されます。
注意 – Ranorex スタンドアローン ツールの場合
スタンドアローン ツール (Ranorex Spy や Ranorex Recorder など) では、改善された WPF プラグインがデフォルトで有効化されます。改善された WPF プラグインを使用していないソリューションで作業している場合、使用するスタンドアローン ツールで適切な WPF プラグインを有効化しなければなりません。
注意
異なる WPF プラグインで作成したリポジトリ アイテムを混在させないでください。競合が発生します。
適切な WPF プラグインを有効化するには、以下の手順でおこないます。
まず、ソリューション設定が使用している WPF 設定を特定します。
ソリューションを開いた状態で、ツールバーの 設定 をクリックします。
プラグイン タブをクリックし、ソリューション設定 ボタンをクリックします。WPF のセクションまでスクロールします。
WPF Legacy/UIA Interaction オプションの設定内容を確認します。
参照のためにダイアログは開いたままにします。
使用するスタンドアローン ツールで、適切なプラグインを有効化します。
使用するスタンドアローン ツールを開きます。
Settings をクリックし、ソリューション設定 ボタンをクリックします。WPF のセクションまでスクロールします。
WPF Legacy/UIA Interaction オプションのドロップダウン メニューから、表示中のダイアログと同じ値を選択します。
ダイアログの右下の OK ボタンをクリックします。
WPF プラグインを手動で選択する
ソリューション設定で、ソリューションで有効化したい WPF プラグインを手動で選択することもできます。
ソリューションを開いた状態で、ツールバーの 設定 をクリックします。
プラグイン タブをクリックし、ソリューション設定 ボタンをクリックします。WPF のセクションまでスクロールします。
WPF Legacy/UIA Interaction オプションのドロップダウン メニューから、使用するオプションを選択します。
選択したオプションに合わせて、その他の WPF 設定が変更されます。これらの設定については、⇢ プラグイン固有の設定 の WPF のセクションを参照してください。
ダイアログの右下の OK ボタンをクリックします。